米株はやはり間もなく「暴落」する?!

米株急落リスクとドル高、米金利上昇は共存できるのか
 ドルの金利は、今年に入ってから大幅に上昇してきました。ドル円が5月に103円まで上昇するなど大幅に上昇したのも、一番の要因はそんなドル金利大幅上昇だったと思います。その意味では、ドル高・円安が、5月103円を超える「第2幕」となる鍵も、ドル金利の一段の上昇が最大の鍵になると私は考えています。

 ドル金利は、たとえば米10年金利で見ると、9月に3%程度で上昇一巡した形となっています。ではこの先、米10年金利は3%を完全に超えて一段の上昇に向かう可能性はあるのでしょうか。

 そんな米10年金利は、2011年後半頃から、代表的な米景気指標では説明できない低下が続いてきました。経済学の教科書からすると、「金利は景気で決まる」ことになります。その意味では、景気で説明できない2011年後半以降の金利低下は、「異常な現象」、「バブル」の可能性があったわけです。

 たとえば、代表的な景気指標であるISM製造業景況指数との関係からすると、米実質長期金利(米10年金利-インフレ率)は、足元で2.5%程度まで上昇しておかしくないようです。名目の米長期金利(米10年金利)は4%以上という計算になります。

 以上からすると、今年に入ってからの米金利大幅上昇は、要するに「バブル破裂」であり、それにしても、米10年金利が3%以下で推移している状況はまだまだその「途上」に過ぎない可能性があるということになるでしょう。

 「バブル破裂」が続く中で、米10年金利は3%から4%へ向かう可能性があり、それこそが、5月103円を完全に超えて、110円、場合によってはそれ以上のドル高・円安を目指す、「第2幕」を主導することになるのではないでしょうか。

 ただそこで注目されるのが、米株との関係ではないでしょうか。米株は、これまで述べてきた米金利と正反対に、米景気では説明できないほど上昇している可能性があります。

 ではなぜそうなっているのかといえば、それはこれまで見てきた「異常な米金利低下」の裏返しということではないでしょうか。もしそうなら、「異常な米金利低下」という「バブル」が破裂し、米金利が一段と上昇に向かったら、それでも景気で説明できない米株高が持続できるのでしょうか。

 そもそも、「米金利低下バブル」も「米株高バブル」も、根本にはFRBによる超金融緩和策に伴う未曽有の過剰流動性相場ということがありそうです。そんな金融緩和見直しが始まり、未曽有の過剰流動性相場が修正される過程で、「米金利低下バブル」が破裂するなら、「米株高バブル」も破裂する可能性はやはり要注意でしょう。

 一段のドル金利上昇に伴うドル高・円安「第二幕」では、そんな米株急落リスクと、米金利上昇及びドル高の共存が重要なテーマになるのではないでしょうか。(了)