<私の相場観>=インベストラスト・代表取締役 福永 博之氏

 25日の東京株式市場では、株価指数先物主導が顕在化し、日経平均株価とTOPIX(東証株価指数)の比率を表すNT倍率は12.39倍まで上昇し、2000年以降で最高水準に達しており、日経平均に高値警戒感が強まっていた。

 今週後半は、米国で感謝祭に伴う株式市場の休場が予定され、海外投資家の買い意欲が限定的となることから、週前半での年初来高値更新に期待が掛かる。終値ベースでの年初来高値1万5627円(5月22日)を更新する可能性はあるが、翌23日の取引時間中につけた高値1万5942円を短期間に更新できるかに注目している。

 思い出されるのは、リーマン・ショック前の2007年2月につけた日経平均の取引時間中高値1万8300円を、7月の終値ベースでの年初来高値更新時に、あと一歩のところまで迫りながら結局抜くことができず、その後は長期の調整を強いられたケースだ。

 取引時間中の高値を上回らないと新たな上昇局面とはいい難い。円相場も、5月22日の1ドル=103円74銭を超えると、円安に一段と拍車が掛かることになりそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)