<私の相場観>=東洋証券・投資情報部ストラテジスト 土田 祐也氏

 全体市場は先物主導の急上昇トレンドで、高値警戒感もあるが、年末相場に向けてなお強気優勢の展開が続きそうだ。

 米国株高をはじめ海外市場の好調を受けて、リスク許容度が高まった外国人投資家の買いが上昇相場を牽引する構図が想定される。ヘッジファンドなどの買い意欲も旺盛で、相対的に出遅れている日本株は、依然として水準訂正余地が大きい。

 年末相場では、企業業績の好調や過剰流動性への期待から5月の年初来高値を通過点に1万6000円台での活躍が意識されよう。

 ただ、留意すべきポイントもある。それは裁定買い残と円売りのポジションがいずれも積み上がっていることだ。裁定買い残は11月15日現在で3兆8000億円に達しており、5月の4兆3000億~4000億円の水準には及ばないものの、解消売りのリスクをはらむ。一方、為替は円売りポジションが積み上がっており、利食いが表面化するとトレンドに変化が出る可能性がある。

 仮に円高に振れた場合は、これまでの円安→先物高→裁定買いの流れが、逆流する懸念もあり、その点は注意が必要だ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)