自動運転、燃料電池車に注目

コンセプトカーでエコ、低燃費、走行性追求
 大手自動車メーカーは、2020年までの実用化を目指し、衝突回避や自動停止を特長とする運転支援システムの開発を進めている。また、これに無線などを使って自車と他車や障害物などとの間隔をリアルタイムで計測する機能が付けば、自動運転実現への可能性が高まる。この自動運転の実用化や、それに付随する衛星通信や人工知能などを加えると、10兆円規模の新市場が生まれるとの試算もある。

 現在国内市場では、トヨタ自動車(7203)の「プリウス」「アクア」などに代表されるハイブリッド車(HV)の販売優位が続いているが、近い将来には、燃料電池車(FCV)の急速な拡大が予想される。FCVは水素を燃料とし、走行時に温暖化ガスを一切排出しない。また、FCVは1回の燃料補給時間が従来のガソリン車並みに短く、満タン時の航続距離も従来車と同等以上という優位性を備えている。15年にはトヨタやホンダ(7267)から500万円前後の価格で市販車の販売が計画され、アベノミクスの成長戦略の中で、FCV向け水素ステーションなどに関連するインフラ整備支援が打ち出されており、今後の政策次第ではFCVの普及スピードは早まりそうだ。
トヨタ、 15 年発売に向けFVC
 トヨタは、15年に市販を計画している4人乗りセダンの燃料電池車「FVCコンセプト」を公開している。走行中に、二酸化炭素を排出せずに500キロメートル以上の航続距離を目指している。

 ホンダは、12月20日に発売するフィットベースの新型SUV「ヴェゼル」を出展。さらに15年に北米で発売するのを皮切りに全世界で販売を予定している新型ハイブリッド車「NSX」を公開している。この新モデルは、排気量3000cc超のスーパーカーと同様の走行感覚を体感できるという。
日産自はEVスポーツカー
 日産自動車(7201)は20年の実用化を目指した自動運転技術に加えて、電気自動車(EV)分野のスポーツカー「ブレイドグライダー」を披露している。環境性能に遊び心も加えたコンセプトだ。

 マツダ(7261)は、10月10日から予約受注を開始して、既に予約が1万台を超えた新型「マツダ アクセラ」に、異なるエンジン・燃料方式を採用した複数のモデルを出品している。

 富士重工業(7270)は、来年1月4日から予約を受け付ける日本市場向けの新型ワゴン「レヴォーグ」を世界初公開。ダイハツ工業(7262)も軽スポーツカー「コペン」の市販に向けた最終モデルを公開した。

 一方、ヤマハ発動機(7272)は、2人乗り小型四輪車「MOTIV(モティフ)」=写真=の試作車を初公開。20年までに製品化する計画。同社としては、1960年代にトヨタとの共同開発に参加したスポーツ車「2000GT」以来の四輪車となる。モティフは、排気量1000ccのガソリン車とEVの両タイプの開発を進める。