<話題の焦点>=ホームドアに新型機種、電車構造に加えコスト対応も

 ホームの支柱に張った上下に動くワイヤーロープで乗客の転落を防止する「昇降式ホーム柵」の試験運用が開始されるなど、鉄道の駅に設置する「ホームドア」に新型機種が続々と登場してきた。昇降式のほか、ドア位置の違う車両に対応する「戸袋移動型」や「乗降位置可変型ホーム柵」なども相次いで実証試験を実施している。

 転落事故や電車との接触などの危険を回避するための安全対策として以前からホームドアの設置を望む声が多く、鉄道各社は対応に追われている。ただ、車種ごとにドア位置が異なる電車の構造上の問題だけなく、投資負担も普及の障害になっていた。ホームドアの重量を支えるため、ホームの補強工事も必要な場合もあり、設置費用は1駅で数億円に達することもあるという。

 このため、国交省が鉄道技術開発費補助金を支給するなど、政府はホームドアの新型機種開発をバックアップ。ドア位置への対応に加え、軽量化が図られ、装置の価格、設置費用を含めた導入コストを大幅に抑えた新機種も開発されている。ホームドアは、いよいよ本格的な普及が始まりそうだ。

◆ホームドア関連銘柄

東鉄工<1835.T>   山手線29駅のうち、目黒、大崎駅で設置を完了、目白、高田馬場など6駅で設置を進める
神戸鋼<5406.T>   乗降位置可変型ホーム柵を東京大学生産技術研究所と共同開発
ナブテスコ<6268.T> 日本で初めて自動ドアを手がけ、ホームドアは国内だけでなく香港地下鉄をはじめ中国や韓国に輸出
高見サイ<6424.T>  装置価格と工事費を合わせた導入費用を約3割抑えたホームドアを開発
日立<6501.T>    強度、動作、耐久性に優れ、安全検知システムを搭載した可動式プラットホーム柵を手掛ける
日信号<6741.T>   ワイヤーロープを使った昇降スクリーン式ホームドアの試験運用を実施
京三製<6742.T>   約3500開口の納入実績を持ち、戸袋一体型や戸袋分離型など各種ホームドアを手掛ける

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)