<検証話題株・ミネベア>“モノ作り日本”復権を反映、自動車とスマホ向けが牽引役(2)

 ミネベア<6479.T>の株価はこの増額修正を受けて、3連休明けの11月5日に一時ストップ高の628円まで買われる人気となった。さらに、その後も利益確定売りをこなし強調展開を継続、11月21日には700円台替えを果たした。週足チャートは年初来高値圏からさらに大きくマドを開けて三陽連(3週連続陽線)を示現するという滅多にお目にかかれない上昇パフォーマンスを披露している。

 目先は13週移動平均線との上方カイ離が30%強まで広がっているだけに過熱感は拭えず、いったん押し目形成場面に移行する可能性は小さくない。しかし、同社は既に成長に向けた2つの推進エンジンを手にしており、早晩4ケタ大台をにらむ展開となろう。ベアリングは産業基盤を担う「コメ」であり、機械加工で強みを持つ同社株の変貌は、モノ作り日本復権の縮図でもある。

 世界的な景況感回復が需要に反映され始めた。企業マインドの改善は広範囲にわたりベアリング需要を底上げする。航空機部品需要も業界を挙げての増産体制を受け、今後の同社収益を牽引する構図が読める。LEDバックライトの急拡大も進化途上にあるスマートフォン分野で依然、伸びしろが期待できそうだ。不採算事業から撤退が良い形で、これらの成長ニーズを汲み取ることを可能にしている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)