日経平均、終わり値ベースの年初来高値更新

14時から、にわかに買い気増大で、高値引け
後場は、方向感なく前場の延長線上で推移していましたが、14時から突如として買い気が沸き起こり、そのまま大引けの高値引けまで上昇しました。
けっきょく、日経平均は5月22日の終わり値ベースの年初来高値15627円を更新しました。
この水準は、2007年12月12日以来、6年ぶりの高値水準ということになります。
この強さは、円安を背景とした日経平均の上昇局面でなければありえないものです。
それまでの材料株や、過剰流動性関連ではなく、王道である主力輸出株を中心とした物色がかなり広がりました。
ドルや、ユーロに対してばかりではなく、対韓国ウオンでも、円は実行為替レートで、実に5年ぶりの逆転、円安状態になっています。
後場の後半、にわかに沸き起こった押し上げ圧力は、ともすると慎重スタンスに傾きがちな状況下、かなり強引な上昇を決め打ちするような意図すら感じます。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(11月27日⇒11月28日)は上昇銘柄群が、87.5⇒85.7%。下落銘柄群が12.5⇒14.3%。
6色帯は、「緑(上昇)」 12日連続です。
日経平均現物・先物、ドル円ともに「先読み」「未来の窓」は、いずれも連続ピンクで勢ぞろいとなりました。
「鬼のいぬ間の洗濯」状態です。少なくとも、本日の日経平均高値引けからは、反落の兆候はほとんど見られません。
25日線からの乖離
日経平均の25日移動平均線から、とうとう6.5%上方乖離となりました。
といって、どうも過熱感がありません。これは米国市場も同じです。
幸いなことに、5月高値を形成していったときと違い、現在は指数上昇のピッチは速いものの、5月のような過熱感は、ありません。
さらに、5月のように、企業業績のガイダンスが慎重に過ぎたのと違い、最終的には日経平均構成銘柄1株当たり利益970円台に乗ったことで、史上最高益に達していることからも、ファンダメンタルズ上、株価が上がる正当な理由があります。
うがった見方をすれば、過熱感を伴った急伸、連騰などが出てこないと、上昇局面が終わらないとも考えられます。
日米ともに、「いくらなんでも、そろそろ調整するだろう」といったように、高値警戒感を気にする声が多いということは、言葉を変えれば過熱感が無いことにほかならないとも言えます。
騰落レシオの低下
騰落レシオが、11月14日に124.3で直近最高水準まで上昇していました。
それ以前のピークが9月27日の124.9。7月22日の140.7。5月高値の150台。
おおむね、日経平均のピークも、9月27日の14817円、7月19日の14953円、5月の15942円と時間軸が対応しています。
が、今回は、14日に上記の124.3という騰落レシオピークから、ずっと低下してきているにもかかわらず、日経平均は逆に上昇し続けているわけです。
このように、騰落レシオと指数に、タイムラグがかなり出てくるケースというのは、騰落レシオが先行しており、日経平均が後追いで下落調整することが多いのです。

そして、この間というのは、指数ばかりが上がって、中身が伴わず、株式投資をしている側にとってみると、指数上昇の割りには自分のポジションがなかなかよくならないという印象が強いのです。
騰落レシオというのは、値上がりと値下がりの銘柄数の除数ですから、当然のことです。どんどん、値上がりする銘柄が絞られ、少なくなっていっているのに、指数は依然として挙がり続けているという状態ですから、見かけは強いのですが、中身のない相場だということになります。さて、問題は、この後どうなるのか、ということです。
指数ばかりが上がる仕組み
外人、とくにヘッジファンドがオプション市場で、大量のコールの買いをしたことが大きなインパクトを持ったといわれています。
この相方(つまり、コールの売り側)が、日系の証券とも、いろいろと取りざたされていますが、いずれにしろ、売った側は、その後の相場の上昇で、ロスを確定して処分するか、あるいは日系平均の先物買いでヘッジをかけるか、いずれかを行っているはずです。
この日経平均の先物買いヘッジが続く限り(言い換えれば、コールの高値でさえどんどん買いに行く動きが続く限り)、日経平均は上がり続けるということになります。

ヘッジファンドがその仕掛けの主体であったとして、今週で、彼らが決算を超えて、どういう手代わりをするか、というのが読めないところです。
ポジションの一斉処分になってくるようであれば、上記のマネー循環が一気に巻き戻すわけですから、かなりのインパクトで相場が下がるということになります。
問題は、ヘッジファンドにとって、上に煽るか、下に崩すか。どちらが楽かということと。どちらが有益か、ということでしょう。