【売り】三菱自動車工業 (7211) 上値が重い展開を想定 = フェアトレード 田村 祐一

株式の希薄化懸念も残る
2013年12月24日追記

12月第一営業日の寄り付き価格1113円から約1.2%株価下落しています。想定通り、若干株価は軟調に推移しています。直近米ドル為替が104円台に突入し、同社株価も値を戻しつつありますが、他の輸出関連株と比較して、上昇スピードは遅く感じられます。仮に、米ドル為替がさらに円安進行した場合には、12月は株価上昇して引ける可能性もあるでしょう。

■注目銘柄
三菱自動車工業 (7211)

■注目理由
同社は、国内7位の自動車メーカー。2000年のリコール隠しで経営難に陥りましたが、現在は三菱グループ主導で立て直しを図っている最中です。

10月に発表した第2四半期決算では、売上高9290億円(前年同期比+8%)、当期純利益467億円(同+55%)と、大幅な増益となりました。今期は過去最高益を見込んでおり、経営再建が好調に推移していることが確認できるでしょう。

一方で、決算発表では、不安要素も残る内容となりました。上期の販売台数は約49万台となり、会社想定の54万台には届きませんでした。また、同社の主力市場であるタイでは、補助金(ファーストカーバイヤープログラム)が終了したことで、販売が伸び悩んでいることも確認できます。今期の業績は、コストカットや円安の恩恵によるところが大きく、今後投資家の方の注目が集まるのは、やはり「販売台数」でしょう。販売台数が伸び悩む中では、積極的な買いは入りにくく、12月の株価は、軟調に推移する可能性が高いと判断しました。

また、同社には株式の希薄化懸念が浮上する可能性があります。1部の報道では、来年はじめにも優先株の処理に向けて、2000億円の公募増資に踏み切る可能性があると報じられています。現在は、希薄化懸念よりも復配期待が勝っていることで、株価の重しにはなっていない様子ですが、公募増資のニュースが今後流れた場合には、希薄化懸念による売りが出ることも想定されます。

以上の点を考慮すると、日本株市場は好調に推移し外部要因は良好なものの、同社株価は上値の重い展開となると判断しました。

過去の検証結果は以下の通りです。
--------------------------------------
勝率:39.13%
平均損益(率):-2.47%
平均利益(率):3.94%
平均損失(率):-6.78%
--------------------------------------