【米ドル】 米指標が景気回復見通しを支持するのか試される

日本株買い・円売りの持続性が試される
米ドル/円相場は、1ドル=102円台中盤まで値位置を切り上げる展開になっている。前週に引き続き日本株買い・円売りの動きが強く、5月23日以来のドル高・円安水準を更新している。12月6日に米雇用統計の発表を控える中で身動きが取りづらい状況になっているが、ヘッジファンドが先進国株を循環物色する中、それと連動する形で投機的な円売り圧力が拡大している。

今週は主要経済指標が一斉に発表されるが、総じて米景気の回復基調が確認される内容になる見通し。最大の焦点になるのは5日発表の雇用統計になるが、雇用者数の着実な増加トレンドが再確認されると、改めて米金利上昇と連動してドル高圧力が強まる可能性も十分にある。12月17~18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策変更が決定される可能性は極めて低いものの、毎月850億ドルの債券購入縮小の流れが決定的になれば、ドルサイドから更にドル高・円安が進む可能性も十分にある。逆に、雇用指標が下振れした場合には、短期的な過熱感が強いだけにドル安・円高圧力が強まる可能性もあるが、緩和縮小の方向性そのものに修正を迫るのは難しい。雇用統計の影響に関しては、ドル安(円高)トレンドにおける一時的な調整の有無に留まると考えている。

一方、日経平均株価は上値切り上げ傾向を維持している。11月15日に1万5,000円の節目をブレイクしたが、足元では早くも1万5,600円台での取引になっており、年初来高値(1万5,942円、5月23日)更新も視野に入っている。このまま日本株買いの動きが継続するのであれば、日米金利差はほぼ横ばい状態ながらも、短期スパンで更にドル高・円安が進む可能性も想定しておく必要があろう。

テクニカルでは、一目均衡表の転換線(101.20円)とのかい離が拡大し、やや過熱感がある。同水準の下は基準線(100.03円)が支持線に。サイコロジカルは、前週の8勝4敗から9勝3敗に。14日RSIは73.71。

今後1週間の予想レンジは、101.00~103.50円。

注目イベント。
【 米国 】
12/02(月)11月ISM製造業指数
12/02(月)10月建設支出
12/04(水)11月ADP雇用統計
12/04(水)10月貿易収支
12/04(水)11月ISM非製造業指数
12/04(水)10月新築住宅販売高
12/04(水)ベージュブック
12/05(木)新規失業保険申請件数
12/05(木)第3四半期GDP
12/06(金)11月雇用統計
12/06(金)10月個人所得・支出
12/05(金)12月ミシガン大学消費者マインド指数

【 日本 】
12/02(月)第3四半期設備投資
12/06(月)10月景気動向指数