日本の輸出企業の反撃はこれから

日本の輸出企業の反撃はこれから
 円安でも輸出が伸びていないという指摘があるが、海外での同じ1億ドル売上高が、80億円から100億円に増えているのだ。コストはほとんど変わらないので、収益率は格段に上昇している。余裕資金が増えるので、日本の輸出企業の反撃はこれからだ。

 私は来年以降の日本株は大相場になると見ている。理由は主要国の大型緩和によるカネ余り、日米欧の緩和時期のズレによる円安進行、デフレ脱却による債券から株式への資金移動、デフレ脱却による株式の金融相場から業績相場への移行だ。デフレ脱却がなければ、カネ余り、円安が長く続くので、いずれにせよ株高の可能性は高い。

 自動車株は出遅れている。自動車8社のうち、11月28日時点で5月の高値を抜いているのはマツダのみ。ホンダと富士重工業が高値に迫っている。しかし、このまま円安が進むとすれば、自動車が受ける恩恵は大きい。右のグラフは財務省のホームページに出ている2009年から2012年までの品目別輸出額の推移だ。2012年の時点で自動車は9.2兆円と、セクターとして最大の輸出産業だ。

 28日発表の自動車8社10月の生産・販売実績では、トヨタが生産・販売共に前年比2ケタ増。日産自動車も世界生産が2ケタ増で、10月としては過去最高。ホンダの世界生産は2割増で、単月として過去最高。スズキの海外生産は微増だが、10月としては過去最高。三菱自動車の世界生産は2割増で、6カ月連続で増加。マツダは生産・販売共に2割増。富士重工業は輸出が2割増で、世界生産は全ての月を通じて1カ月あたりの台数として過去最高。ダイハツ工業の世界生産は2割増で、10月として過去最高だった。

 円安でも輸出が伸びていないという指摘があるが、海外での同じ1億ドル売上高が、80億円から100億円に増えているのだ。コストはほとんど変わらないので、収益率は格段に上昇している。余裕資金が増えるので、日本の輸出企業の反撃はこれからだ。

 テクニカル的に勢いを買うなら、高値近辺のマツダ、ホンダ、富士重工業。出遅れを買うなら、日産自動車。いずれも、JPX日経インデックス400構成銘柄だ。