<検証話題株・日立製作所> 巨艦復活、事業再編が奏功 中期4ケタ乗せ目指す(1)

 日立製作所<6501.T>の“復活”が注目を集めている。リーマン・ショック後の09年3月期には製造業として過去最大の赤字を記録した同社は、大胆な事業再編に着手。その効果で14年3月期の営業利益は最高益も予想される劇的なV字型回復を成し遂げた。“巨艦・日立”の再生は株式市場を活気づけている。

 日立製作所の株価は、同社の復活を鮮明に映し出している。09年12月に227円まで下落した株価は、今年5月には801円と約3.5倍に上昇した。時価総額は約3兆6000億円と東芝<6502.T>の約1兆8000億円にほぼ倍の差をつけている。

 同社の14年3月期の連結営業利益は5000億円(前期比18.5%増、米国会計基準)と大幅増益の見通し。今期業績には増額修正期待も強く1991年3月期の過去最高益(5064億円)を23年ぶりに更新する可能性がある。

 日立はリーマン・ショックに揺れた09年3月期には連結最終損益は7873億円の赤字を計上。自己資本比率も11%前後まで落ち込み、経営は苦境に立たされた。

 このなか、同年12月には公募増資などで約3500億円を資金調達。巨額赤字で棄損した財務を修復した。同時に「総合電機路線」から決別し、電力や交通システムなど安定的な収益が見込める社会インフラ事業に経営資源を集中させた。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)