第一三共製薬<4568>に調整要因・子会社の通販化粧品で肌トラブル多発・販売停止

第一三共の安値メド

高濃度レチノール含有の子会社・通販専門の化粧品シリーズ「ダーマエナジー」でかゆみや赤みが出たとの肌トラブルを訴える消費者からの相談を考慮し、該当化粧品の販売を停止した。

ちなみに高濃度のレチノールを使用すると肌の新陳代謝が上がり、赤みやかゆみ、場合によっては皮膚の皮がむけるといった症状が出やすい。東大・吉村方式の施術でレチノール治療が脚光を浴び、現在も専門医の元、レチノールと漂白クリームによってシミの改善を図ろうとする治療がなされているが、途中のこのプロセスに耐え切れず中断する患者もいる。
 
 第一三共ヘルスケアではこうしたプロセスを経て、肌再生を図ろうとした製品を提供したのだろうが、一般消費者向けの化粧品としては難しいものだったといえる。
 
 同社において化粧品が含まれるヘルスケア事業の売上は主力の医薬品の10分の一であることから今回の一セグメント内の化粧品が販売停止になったことの同社業績への影響は金額ベースでは軽微といえる。
グローバルに展開している医薬品の為替差益による増益を考えると大きなダメージとはなりにくい。
ただ、カネボウ化粧品の例もあり、企業体のイメージ回復までには若干の時間が必要だろう。その期間は株価は軟調に展開する可能性がある。

●投資プラン

 年間60円配当を継続し、保守的銘柄で安定配当を得たい投資家には人気の銘柄。今回の案件が持ち上がる前の株価はPER20倍程度でそれほど割高ではなかった。ただ、子会社での化粧品販売停止による本体株価へのダメージ回復には日柄で5日程度は必要だろう。
5月15日高値2014円で売り逃した投資家の売りをこなしつつ、上がってきたところでの悪材料で深押しは考えにくいが目先のメドとして11月20日につけた下ヒゲ1836円の攻防を考えたい。
 そこで持ちこたえられなければ、10月25日安値1760円~一目均衡の下値支持1750円あたりが第二弾のメドとなる。
 それも持ちこたえられなければ今回形成した昨秋安値1168円から今年5月15日高値2014円、11月19日1950円を山とするM型相場は一端終わり、新しいトレンドを模索することになろう。その場合は10月8日安値1685円が意識されよう。
 3単元ほど買う場合なら前述価格帯で配当を得ながらの買い下がり作戦。目先は悪材料を消化するまでの期間、基本売り姿勢。