本日の雇用統計は“ポジティブサプライズ”…!?

予想に反して前日安値を下回ったが…?
※ご注意:予想期間は12月7日と表示されていますが、本日(6日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 “にわか上値期待”の変遷から“下値がより堅くなる”と想定した昨日でしたが、前日安値をも下回る続落となりました。「QE(米量的緩和)の早期縮小」に対する思惑が継続し、世界的な株安傾向が止まらなかったからです。こうして日経平均・NYダウの下落に引っ張られたドル円は、101円半ばへの続落を演じました。

 もっとも一方通行の動きではなく、102円半ばへと反発する動きも見せています。前日の急落を調整するNYタイムの動きを引き継いだ東京タイム序盤、大幅に上方修正(+3.6%)された米GDP/6年来最低水準(29.8万件)へ急減した新規失業保険申請件数を背景にしたNYタイム序盤などがそうです。しかしながらこれらは「QEの早期縮小」への思惑を喚起させる要因でもあり、欧米株式の続落につれて値を消しました。
そして本日は米雇用統計、“ポジティブにより期待”!!
 こうして今週最大のイベント(米雇用統計)当日を迎えたわけですが、ポイントとなるのは「“事前予想(現時点では+18.5万人)からの乖離(ポジティブ/ネガティブ)” × “QE早期縮小の思惑(つまり株式・新興国からの資金流出懸念)の継続/後退”」と見られるところです。

 事前予想との乖離が少なくないこともあり、前者への見方は大きく分かれていますが、前哨戦の結果を見る限りは“上振れ”により期待が集まるところです。一方で前記したように株安に引っ張られて水準を切り下げており、上方向に事前の思惑が傾斜しているといった気配は見られておりません。このためポジティブになった際に警戒しておかなければならない「“知ったら終い”という展開にはなりづらい」と考えるのが自然です。株安への感応度が徐々に低下している現状まで踏まえると、“ポジティブにより期待”ということになります。
 
「QE早期縮小≠利上げ」でそこまで資金流出する…!?
 …となると、後者は「QE早期縮小の思惑は継続」ということになり、株式・新興国からの資金流出懸念が“株安・円高”を引き続き促す可能性が否定できないことになります。ただし「QE早期縮小≠利上げ」という状況で資金流出が加速するとは想定しづらく、直近の“株安・円高の連鎖”も少し過敏に反応しすぎた感が否めません。あくまでも「イベントを控えたポジション調整」と考えた方がしっくりとくる状況ですので、“資金流出の思惑はそれほど台頭しない”と考えたいところです。
もちろん“結果は水物”“油断は禁物”だが…!?
 もちろん“結果は水物”であり、特に米雇用統計は“予想が予想でない”こともしばしばです。このため「決め打ちをすることなく」「臨機応変に対応する」というのがまず基本といえますが、過熱感がそれほど見られなかった状況下で株安(調整)に無理やり引っ張られた感もドル円にはあるだけに、「金利差は拡大」、しかし「株式・新興国からの資金流出懸念は後退(少なくとも加速はしない)」という“ポジティブサプライズ”の展開を期待したいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:103.000(大台)
上値4:102.765(ピボット2ndレジスタンス、12/3~12/5の61.8%戻し、12/4高値)
上値3:102.503(12/3~12/5の50%戻し、12/5高値)
上値2:102.263(日足・一目均衡表転換線、12/3~12/5の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:102.000(大台)
前営業日終値:101.791
下値1:101.626(12/5安値)
下値2:101.476(11/19~12/3の50%押し、ピボット1stサポート)
下値3:101.278(ピボット2stサポート)
下値4:101.141(11/25-27安値)
下値5:101.026(11/19~12/3の61.8%押し、20日移動平均線、大台)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:54 ドル円 抵抗・支持ライン追加