<私の相場観>=光世証券・執行役員 西川 雅博氏

 日経平均の裁定買いを伴う急激な上昇相場も、今週は一転スピード調整となった。変動率の大きな展開が続いているが、ファンダメンタルズ好転の状況に変化なく、来年に向け過度に弱気になる必要はないと見る。

 12月3日にNT倍率は12.471まで上昇し、5月23日以降の記録を更新した。25日移動平均とのカイ離率も一時プラス6%以上になるなど、11月の日経平均の上昇ピッチは少し速過ぎたといえよう。ただ、25日移動平均は現在1万5000円まで上昇しており、テクニカル的には短期調整が一気に進展したと考える。ここにきて米国の量的緩和縮小の12月実施観測やユーロ圏のデフレ懸念が台頭、いずれも政策当局のコントロールによってグローバル市場への影響は限定的なものになると見ている。

 特に、日本株に関しては、円安による企業業績の上振れ期待が十分に反映しておらず割高感はない。来年の証券優遇税制の廃止に備えた個人投資家の売りは年内限りの要因であり、むしろ近いうちに年明け以降の買い需要がクローズアップされるのでは。好業績株の押し目は強気で臨みたい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)