SQ控え売り基調継続、1万5000円は下値抵抗線

来週の株式相場見通し
来週の東京株式市場は、日本時間6日午後10時30分に発表される米11月の雇用統計の内容に左右されることになりそうだ。
週末13日の、株価指数先物・オプション12月物のメジャーSQ(特別清算指数)算出を控えて、現物株の裁定買い残高が4兆円超と高水準に積み上がっていることから裁定解消売りが懸念される。
さらに、証券優遇税制廃止に伴う個人投資家からの売りも継続することになりそうだ。
 ただ、25日移動平均線(1万5036円=6日)や、心理的なフシ目である1万5000円は下値抵抗線として作用することが期待されている。日経平均株価の想定レンジは、1万5000~1万5600円とする。

 日程面では、7~9月期のGDP改定値、10月の国際収支、11月の景気ウォッチャー調査(9日)、10~12月期の法人企業景気予測調査、11月のマネーストック、11月の工作機械受注(10日)、10月の機械受注、11月の国内企業物価指数(11日)、11月都心オフィス空室率(12日)、日・ASEAN特別首脳会議(13~15日)、メジャーSQ算出日(13日)。海外では、中国11月の鉱工業生産・小売売上高(10日)、米11月小売売上高(12日)、米11月卸売物価(13日)が焦点。

師走のIPOラッシュは佳境に
今週後半、東証1部市場はスピード調整を強いられる展開に見舞われた。来週は、日本時間6日午後10時30分に発表される米11月の雇用統計の内容に左右されることになりそうだ。
週末13日の、株価指数先物・オプション12月物のSQ(特別清算指数)算出を控えて、現物株の裁定買い残高が4兆円超と高水準に積み上がっていることから裁定解消売りも懸念される。

 これとは、対照的に新興市場は師走のIPO(新規上場)ラッシュを迎えている。
6日に、高い注目を集めるなか、東証マザーズに新規上場したのがオンコリスバイオファーマ
抗エイズウイルス(HIV)薬や、がん治療薬の開発に強みを持つ創薬ベンチャーで、新薬候補物質を製薬会社に貸与し、見返りに開発協力金などを受け取るのが収益の柱。
現在の主力は抗HIV薬で、米製薬大手のブリストル・マイヤーズスクイブに候補物質を貸与し、現在、17カ国94施設で後期第2相臨床試験を進行中。
 同社の株価は、9時58分、公開価格を900円(34.6%)上回る3500円で初値をつけた。
その後は一時3750円まで上昇したものの、換金売りと先高感からの買いが交錯し、その後は初値水準の3500円を挟んだもみ合いで推移し、結局上場初日は3530円で引けた。

 来週初9日上場のホットリンクも人気を集めそうだ。ソーシャル・ビッグデータ活用を支援するクラウドサービスの提供が主力事業。
ブログやツイッターなどのソーシャルメディアで飛び交う様々なデータ、いわゆるビッグデータを瞬時に分析するサービスを提供しており、顧客企業は消費者の好みなどのデータを開発や販売促進に活用することができるという。

10日にIPOするブイキューブも関心度が高い。
ウェブ会議サービスやオンラインセミナーなどに代表される、ビジュアルコミュニケーションツールの提供が主な事業。
これまでの専用端末や回線などが必要だった会議システムとは異なり、ネット環境さえあれば、どこでも使えるのが特徴。
さらに遠隔地との会議や講習などに利用できるだけでなく、画面上に表示した資料に書き込みを入れられる機能がある点が特徴といえる。