【米ドル】 ドル高を支持した米雇用統計

ドル/円は高値膠着か
米ドル/円相場は、1ドル=103円水準での取引になっている。12月3日の103.38円をピークにやや調子圧力が強まり、5日には一時101.63円まで利食い売りが先行した。ただ、その後は6日に発表された米雇用統計が予想以上に強気の内容になったことを受けて、再びドル買い・円売り圧力が強くなっている。

11月米雇用統計であるが、非農業部門就業者数は前月比+20.3万人となり、市場予測の+18.5万人を大きく上回った。10月分に関しては速報の+20.4万人から+20.0万人まで下方修正されているが、これで2ヶ月連続で20万人を超える雇用創出に成功した形となり、米雇用環境の改善傾向が強く印象付けられる状況になっている。5日に発表された第3四半期国内総生産(GDP)改定値も、速報値の前期比+2.8%から+3.6%まで上方修正されている。今月は17~18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控えているが、最短の場合には同会合で毎月850億ドルの資産購入規模を縮小することが決定される可能性もある。いずれにしても債券購入プログラムに関しては縮小・停止が時間の問題になりつつあり、緩やかなペースでの米金利上昇・ドル高圧力が継続することになるだろう。

一方、日経平均株価の急伸地合は一服しており、日本株買いと連動した円売り圧力も一服している。ドル高・円安トレンドは維持されるとみているが、購買力平価、日米金利差との比較では、ここから更に円が急落することには違和感がある。日本銀行の追加緩和といった新たな動きが見られるまでは、ドル高・円安は緩やかなペースに留まる見通しであり、ドル/円は押し目があれば買い拾う程度のスタンスで十分だろう。

テクニカルでは、一目均衡表の転換線(100.50円)とのかい離が拡大し、やや過熱感がある。転換線(102.28円)のサポートが崩れると、下値不安が拡大する。サイコロジカルは、前週の8勝4敗から変わらず。14日RSIは69.03。

今後1週間の予想レンジは、101.50~104.50円。

注目イベント。
【 米国 】
12/10(火)10月卸売在庫
12/12(木)新規失業保険申請件数
12/12(木)11月輸入物価指数
12/12(木)11月小売売上高
12/12(木)10月企業在庫
12/13(金)11月生産者物価指数

【 日本 】
12/09(月)第3四半期GDP
12/09(月)11月景気ウォッチャー調査
12/10(火)10月第3次産業活動指数
12/10(火)第4四半期業況判断BSI
12/10(火)11月工作機械受注
12/11(水)10月機械受注
12/11(水)国内企業物価指数
12/13(金)10月鉱工業生産指数
12/16(月)日銀短観