大引け前30分、膠着感脱して本日高値更新

高値波乱であるリスクが潜在
後場も、前場の地合を引き継ぎ、高原状態を維持しました。
ドル円のほうは、後場になってからはおおむね103円割れ(103.80-90円台)で推移することが多かったようです。
ほぼ後場、膠着感が強かったのですが、大引け前30分で上値追いの動意。3日から4日までの間に空けた窓を埋めました。
ちょうどドル円も103円台を奪回しています。
けっきょく本日はこの最後の30分の引き締まりの後、高値引けで大引けということになりました。

今週来週と一番警戒されるイベントスケジュールが予定されている局面では、あまり無警戒でいることは禁物です。
高値波乱であるというリスクは、潜在していると思います。
不用意な積極策には出ず、あくまで慎重で手堅いスタンスが必要でしょう。
フルインベストメントであるだけに、どこまでホールドで引っ張るかということを考えますと、次に本格調整するリスクのほうに注意を傾けていくべきでしょう。
増田足
田足では、日経平均現物の6色分布(12月6日⇒12月9日)は上昇銘柄群が、58.0⇒57.6%。下落銘柄群が42.0⇒42.4%。
6色帯は、「緑(上昇)」が19日連続です。
日経平均現物・先物・ドル円の「先読み」はかなり長さを伴ったピンク。
その後の「未来の窓」も連続ピンクですが、前場より一段とトレンドの強さは増しました。
これで、12月3日の高値を更新する可能性が出てきたといえるかもしれません。
それはそのまま5月の高値更新にもつながることですから、期待されます。
万一に備えて、シグナルを押さえておく
<市場参加者の状況>
ドル高・円安が進みました。
雇用統計に始まるこの動きは、朝方のマクロ経済指標で一段と支援されました。
寄り前の10月国債収支状況で、経常収支が9ヶ月ぶりに赤字になりました。
また、7-9月の実質国内総生産(GDP)改定値が下方修正。
11月の対外中長期債への国内勢が、今年2番目の大きさ(5ヶ月連続買い越し)など、がドル高・円安のサポート材料にされました。

ただ、103円台、対ユーロでも141円台をヒットしたところで、円はやや下げ渋りとなりました。
根本的には、先週末の雇用統計が、前回に引き続き非常に強かったことが起点となった為替市場の動意ですが、いまのところブルムバーグの調べでは、3分の1のエコノミストが12月中にテーパリング(量的緩和の資産買い入れ規模の縮小)が始まると予想しているようです。
ただ、市場で言われているほど、実際にはテーパリングの今月中のスタートは織り込まれいないと思いますので、万一本当に連銀が政策変更をしてしまった場合には、ショック安になるかもしれません。
個人的には、年内の政策変更は無いと思いますが、こうしたケースも一応念頭に入れておくべきでしょう。

<ドル円と日経平均の相場分岐点>
当面、目安としては、ドル円と日経平均で言いますと、下値101円、日経平均で15000円。
逆に上値は103円台後半、日経平均で16000円というレンジで認識されているのではないでしょうか。
個人的には、下値に関しては101円台が確かに重要な水準と考えますが、100円を割ってしまうと、ポジションからの撤退を判断しなければならないレッドゾーンと考え良いでしょう。

一番早い分岐点は、日経平均の5日移動平均線割れでしょうか。本日時点は15446円ですが、これを何度も割っては戻すを繰り返すようになりますと、やがて失速するリスクが増大します。
とくに、足が切り下がってくる傾向を伴ってそうした動きになる場合は、まずポジションを大幅キャッシュに変更する必要があると考えています。
そうしたシグナルが出てくるまでは、足元の調整終了が進捗する過程を通じて、フルインベストメントを旨として、メインテナンスを続けていくということで良いでしょう。
日本株が上がった理由
一番懸念される裁定買い残の解消、円ショートの積みあがりの解消などによる本格的な日本株の調整は、いつ起こってもおかしくない、という前提に立って、現在は高値波乱にあるという認識でいるのが一番無難な相場解釈だと考えます。
ここもと日経平均が上がってきた(先週12月5日まで)のは、裁定売り残の解消と、ドル高によるものといっても過言ではありません。
実際、個別銘柄の動きが、指数上昇ピッチに追いつけませんでした。

ドル高が一気に進むか(105円を目指すか)、それとも米長期金利上昇(3%突破)となるか、日経平均の上値追いは、ドル高以外に、日本市場には内発的な正当な理由はありません。
あるいは連銀の政策変更がほんとうに今月行われてしまうようだと、先述通り逆にショック安になりやすいでしょう。
どちらになるかわからないだけに、かなり高値波乱的な状況になってきているリスクには気をつけましょう。