<私の相場観>=かざか証券・市場調査部長 田部井 美彦氏

 5月23日につけた取引時間中の年初来高値1万5942円を年内に更新することは難しくなってきたようだ。年内での証券優遇税制廃止に伴う個人投資家からの売り圧力継続が想定されるためだ。また、TOPIX(東証株価指数)と比較して、日経平均株価は株価指数先物主導で買われ過ぎており割高感が否めない。

 終了した臨時国会で成長戦略の議論が具体化する期待感があったが、来年にずれ込んだことも肩透かしとなっている。

 ただ、来年1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)などで量的金融緩和の見通しが明確になれば、ドルやユーロに対する円安傾向が強まり、輸出株を中心に全般上昇基調が明確になりそうだ。

 個別銘柄では、全セグメントで売上高、営業利益ともに前年同期および、期初計画を上回り、24年ぶりに上場来高値を更新したオムロン<6645.T>に注目。ロシアや新興国向けに血圧計や体温計が好調。また、小型車など裾野の広がるハイブリッド車向け部品が好調なアイシン精機<7259.T>や、放電加工機大手で、金型も手掛ける放電精密加工研究所<6469.T>にも注目。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)