目先は「QE“年内”縮小」が台頭しやすい、でも…!?

やはり上値は重く…
※ご注意:予想期間は12月12日と表示されていますが、本日(11日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 昨日は3日高値(103.381円)をわずかながらも上回る動きを見せたものの、103.40-50円付近に展開する「オプション絡みの防戦売りオーダー」をこなすことは出来ませんでした。リスク選好の伴う「株高の連鎖」がストップしたことも上値に重く圧しかかったことで、利益確定のポジション調整が入っていきました。

 ドル円には次第に円買い戻し圧力がかかっていき、同じくポジション調整から2.7%台へと低下した米10年債利回り(債券価格は上昇)につれて、NYタイム中盤には102円半ばまで下押ししています。もっともその水準ではすかさず買いが入るなど“下値の堅さも相変わらず”であり、ジリジリと102円後半へと値を戻したところが昨日のNYクローズという流れでした。
本日も“QE早期縮小”に振り回される…!?
 そして本日も主だったイベントが見当たらず、「“QE(米量的緩和)の早期縮小”への思惑に振り回される展開が続く」と考えるのが自然となります。

 ハト派寄りであるはずのブラード・セントルイス連銀総裁から「少額であれば12月FOMCでの縮小はあり得る」とのコメントが一昨日に跳び出すなど、ここに来て一部で燻っていた「QEの“年内”縮小」への思惑がにわかに広がりつつあります。年内であるかどうかはともかく、「QEの“早期”縮小」は株安要因であるため、「株高の連鎖ストップ」から「株安の連鎖へと進展」するようなことがあると、さらなる下押し(円買い戻し)は想定しておかなければならないところです。
しかし「株安の連鎖」は期待薄、“下値の堅さを確認”して…?
 もっとも米雇用統計で台頭した「QEの“早期”縮小」への思惑から「株高の連鎖」が始まったことを考えると、「株高の連鎖ストップ」はあくまでもポジション調整と考えるのが自然です。「QE早期縮小≠利上げ」では資金流出が加速する展開は想定しづらく、前記したブラード・セントルイス連銀総裁も「少額であれば…」としかいっていません。このため「QEの“早期”縮小」は“資金流出の思惑をそれほど台頭させることはなく”、「株安の連鎖へと進展」は“かなりの過剰反応”といえるかもしれません。

 早朝方入ってきた「与・野党間で今後2年間の米予算を合意」との報は、懸念していた「米政府機関の1月閉鎖の可能性」を排除しました。9月にQE縮小が見送られた際の背景には“米予算の先行き不透明感”が挙げられていましたので、今後は「QEの“年内”縮小」への思惑がさらに増大するかもしれません。それでも前記した“かなりの過剰反応”を考えると引き続き“下値の堅さを確認”して“年初来高値突破を窺い続ける”と考えたいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:103.726(5/22高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:103.564(5/23高値
上値3:103.392(12/10高値、12/3高値)
上値2:103.288(ピボット1stレジスタンス)
上値1:103.000(大台)
前営業日終値:102.828
下値1:102.716(12/6~12/10の38.2%押し水準)
下値2:102.575(12/10安値)
下値3:102.507(日足・一目均衡表転換線、12/6~12/10の50%押し、ピボット1stサポート)
下値4:102.299(12/6~12/9の61.8%押し)
下値5:102.115(ピボット2stサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:18 ドル円 抵抗・支持ライン追加