<話題の焦点>=カーナビの進化系、ヘッドアップディスプレーに注目

 最近、自動車のフロントガラスに透過的に画像を表示する「ヘッドアップディスプレー(HUD)」方式のカーナビゲーションシステムが増えている。HUDは運転に必要な交通情報や経路情報などをフロントガラスの先に浮かび上がって見えるように映し出すシステム。運転中のドライバーは視線を大きく移動させることなく情報を得ることができるので、交通事故の軽減に貢献できる技術として普及が期待される。

 この技術はもともと軍事航空分野において開発されたもののようだが、日本メーカーが先行して商品化した。現在のところ日本メーカーが競争優位に立っている。昨年7月に世界で初めて商品化したパイオニア<6773.T>をはじめとして、JVCケンウッド<6632.T>では昨年9月に一部業務用に販売していたものを今年5月から市販を始めている。

 また、10月にはパナソニック<6752.T>がディスプレーをダッシュボードの上に置いた製品を発売しており、各社の参入でマーケットが活性化しているところだ。

 今後は、さまざまな自動車先進安全技術と連携し、HUDはさらに進化すると見込まれている。話題に上ることも増えると思われ、注目しておきたい。

◆主なヘッドアップディスプレー関連銘柄

積水化<4204.T>    HUD用ガラス用に高機能中間膜を製造
旭硝子<5201.T>    HUD用フロントガラスを製造
東芝<6502.T>     車載向けに単眼式HUDを開発
JVCKW<6632.T>  5月から市販向けHUDの販売を開始
ルネサス<6723.T>   HUDに対応した車載情報端末用のシステムLSIを提供
パナソニック<6752.T> ディスプレーをダッシュボードの上に置いたHUDを投入
パイオニア<6773.T>  HUD採用のカーナビを世界で初めて商品化
デンソー<6902.T>   17インチサイズの大画面HUDを開発
日本精機<7287.T>   HUDの累計販売台数150万台以上を誇る

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)