けっきょく3日続落。裁定解消売り発生せず

SQ前の波乱無し
市場としては、大きく積み増されている裁定買い残の解消売りが本日それほど出てきていないということに、かなり安堵感があるのかもしれません。
ロールオーバーですから、実質的にはなにも変りはしませんが、一応は限月が交替することで、裁定買い残の積みあがりの問題は、先送りされた格好になりそうです。
それだけ先高感が強いということなのかもしれません。
ただ、来週になりますと、実質的には早々と休暇に入ってしまうプレイヤーも出てくるでしょうから、市場参加者が減少し始めるため、ブレは逆に大きくなる可能性が台頭します。
25日線からの切り返し
日経平均は後場、13時40分ごろから切り返し。14時15分ごろには前場の高値15359円近くまで戻りを見せました。
SQ前でけっきょくは大きく指数が動かないという見切りから、レンジ内での上下ブレをきたして値幅を取ろうという展開のようです。
前場、わずか1業種のみが上昇していましたが、大引けでは増加しましたので、指数の戻りよりも実態は強いと判断できそうです。
なにより、25日移動平均線を割るかと思われた水準から切り返したことは大きいでしょう。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(12月11日⇒12月12日)は上昇銘柄群が、70.5⇒60.7%。下落銘柄群が29.5⇒39.3%。
6色帯は、「緑(上昇)」 22日連続です。
日経平均現物・先物の「先読み」以降、はブルー続きが残っていますが、25日足を若干割るものの、これにしがみつく想定にとどまっています。滑落想定は免れています。

先述通り、25日移動平均線15242円を割らずに(安値15341円)切り返したため、一応首の皮一枚つながったというところです。
先物は、一時同線15252円を割る15230円まで下落した局面がありましたが、これもけっきょくそこから切り返しています。
なお、ドル円は5日線をわずかに割ったところにあります。
中国動向
昨日、非鉄市況について解説しました。
この非鉄などの動向を左右する大きな要素の一つに、中国経済の趨勢があります。
このところにわかに中国経済の底打ち観測が出てきましたが、これまで何度も観測が出ては裏切られるという繰り返しだっただけに、注意しておかなければなりません。

<コンテナ、最悪期脱したか>
中国コンテナ製造大手は、コンテナ事業が最悪期を脱したかもしれない、という見方をしているようです。
今年のコンテナ販売数は、前年から横這いの100万台。
今後2年は、世界の造船セクターの回復見込みや、老朽コンテナの買い替え需要などが期待できるとしています。

<中国国内の銀行融資>
人民銀行によりますと、国内金融機関の11月の人民元建て融資金額の増加額は6248億元だったそうです。予想は5800億元でした。
前月は5061億元だったということです。
短期的な数値では話になりませんが、それでもこの新興経済国家の不調のさなかで改善しているという事実は、まだ好感できるものがあります。

<バルチック海上運賃指数>
コンテナ需要、国内の融資増大傾向ということと、さらに中国と諸外国の物流を測るバルチックドライ海上運賃指数も、先般2000の大台回復にいったんは成功しています。
そこから足元では押して1800台にありましたが、11日には2000の大台奪回からさらに上値を取ってきています。13営業日続伸で、約3年ぶりの高水準となりました。
例の日本の機械・非鉄、もちろん海運など、ディープシクリカル(最も景気先行的な業種)の動意が顕著なものになってくるかもしれません。
景気循環をチェックするのには、どうしても価格の変動で判断するしかなく、それより早く動き出す数量ベースの変化を捉えるのは大変です。
日々、新聞やネットのニュースなどでこの数量ベースの増加という報道には、日ごろから注目していただきたいと思います。