キャラクタービジネス花盛り、KAWAIIが世界を制す

「KAWAII(カワイイ)」で海外に売り込むクールジャパン戦略
 アニメやマンガなど、日本発のコンテンツを海外に売り込む「クールジャパン」戦略。株式市場でも関心が高いテーマだが、その中核をなすのがキャラクタービジネスだ。既にサンリオ<8136>の「ハローキティ」などは日本発の「KAWAII(カワイイ)」キャラクターとして海外での人気も高い。現在のキャラクタービジネスの状況と今後の注目点を探った。

 世はゆるキャラブームだ。11月23~24日に埼玉県羽生市で開催された「ゆるキャラさみっと」には47都道府県と海外6カ国から452のキャラクターが集まり、2日間の来場者は45万人に達した。ゆるキャラといえば、「ふなっしー」や「くまモン」などが有名だが、熊本県によると2012年の「くまモン」を利用した商品の年間売上高は293億円強に達したという。経済効果としてはまったく「ゆるくない」のが人気ゆるキャラをめぐる状況といえる。

 ただし、全体としては市場は緩やかに縮小している。矢野経済研究所の推計によると、2012年度のキャラクタービジネスの市場規模は小売金額ベースで11年度比2.3%減の2兆3075億円と7年連続で減少した。

 新たに大ヒットしたと呼べるキャラクターが少なく、玩具などに使用する商品化権が落ち込んだことが大きな要因とされる。13年度の市場規模予測は、12年度比1.2%減の2兆2800億円だが、全国各地のご当地キャラクターなどが新たに登場し、人気を集めているものの、市場全体は今後も低調に推移するとみているようだ。
キャラクタービジネスの注目銘柄
 少子化の進む国内では厳しい状況のキャラクタービジネスだが、個別にみると、好調な企業も少なくはない。海外に活路を見出した前述のサンリオなどはその好例で、14年3月期第2四半期累計決算では、営業利益は97億5700万円(前期比14.8%増)と4期連続で上期の最高益更新となったが、これを牽引したのが米州やアジア各国の海外ライセンス事業の好調だった。

 来年1月にはキャラクタービジネスを手掛ける企業が中心となって社団法人「キャラクターブランド・ライセンス協会」を設立する予定で、版権管理に関する研修やセミナーを開くほか、自治体などとも連携し、海外進出を後押しする予定だ。キャラクタービジネスに関する話題も一気に増えそうだ。

 株式市場でもキャラクタービジネスへの注目度は高い。サンリオをはじめ、バンダイナムコホールディングス<7832>やタカラトミー<7867>などの玩具関連企業や、独自の萌えキャラを展開するブロッコリー<2706>、バンダイナムコグループで「ガンダム」の関連商品を展開する創通<3711>、人気アニメの「ワンピース」関連商品を手掛ける東映アニメーション<4816>、「ドラゴンクエストシリーズ」のキャラクター商品を展開するスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>などが関連銘柄として挙げられる。

 また、「たまごっち」の版権を有するウィズ<7835>、アニメ制作とアニメ作品の版権事業が中心のIGポート<3791>、ゆるキャラ関連商品の制作・販売を行うエムアップ<3661>、コンテンツ制作のウェッジホールディングス<2388>などにも注目したい。