交通インフラ関連株<6741>日本信号に割安感

鉄道信号、道路信号、駅務合理化機器(自動改札機)のトップメーカー日本信号
=引き続き、割安株として注目したい=

●どんな会社?

日本信号 6741
東証一部 
売買単元100株
年予定配当 15円(前期13円実績、今期は記念配当2円プラス。この額を半期で半分ずつ)

 鉄道、交通信号のトップメーカー。駐車場管理機器、自動改札機など駅務合理化機器にも強い。海外からの受注も多く、インド、韓国などからの大型受注が相次ぐ。
日本国内のインフラ整備機会も増加している点で目先だけでなく中長期投資対象としても注目したい。

●投資プラン

 12月13日(金)の引値770円は連結予想ベースの一株純利益52.8円の14.6倍程度。ファンダメンタル面から検討すればやや割安で、もう少し評価されてもいい水準。
 評価不足の背景には2014年3月3日に1:2の割り当てで完全子会社化する日信電子サービス(4713)の存在がある。吸収合併前に両社の株価が大きく動くと、実務上、煩雑になるため株価は出来る限り沈静化が望ましい状況といえる。
 日信電子サービスの13日引値株価1510円をベースに完全子会社化の条件1:2の割り当て基準から、日本信号の理論株価を計算すると755円になり、現行770円は妥当域といえる。

 しかし、株価は将来の企業価値を現時点で評価するという基本に立ち返れば、日信電子サービスは交通システム分野が利益の柱。現時点での一株純利益は125円、配当は28(実績)~32円(予定)の水準。日本信号には完全子会社化でその分のシナジー効果が見込めるはずだから、現在の株価は割安ではないかと考える。

 日本信号の連結予想一株純利益52.8円に日信電子サービスの完全子会社化によるシナジーがどの程度、寄与するかは未知数だが、仮に1割寄与と低めに見積もっても58.08円。これに現行14.6倍を掛けると848円となる。
 ちなみに、その場合、日信電子サービスの株価も1696円程度にさや寄せする可能性も考えられる。
 現時点の日信電子サービスのPBRは0.8~0.9倍(チャートブック表記では0.8、ゴールデンチャート・オプティキャストサイトでは0.9)なので1倍程度に買われたとして、糊代が残っているとみていいのではないか。日本信号の株価ももう少し伸びてもよさそうだ。

 中長期では日信電子サービスは有利子負債ゼロで現金同等物が18億4800万円ある(会社四季報・2014年1月号)。この日本信号本体への寄与もあるとみる。

 よって、日本信号の株価は現時点で割安とみて、3か月くらいの間の期待値を848円程度に置いてみたい。

 買いステータスを「日」に設定したのは、上がり過ぎると現行のスキーム達成には過剰な動きとして売られる可能性もあると見立てたからだ。「週」「月」「年」の中~長期投資対象にも向いていると考えている。将来的には4桁乗せも実現できるのではないか。