<話題の焦点>=景況感の回復が追い風、化粧品の高額志向高まる

 景況感の回復とともに、個人消費が上向いているが、百貨店業界などと並んでその恩恵を顕著に受けているのが化粧品業界だ。

 日本百貨店協会の調べによると、13年10月の全国百貨店における化粧品売上高は前年同月比1.5%減と8カ月ぶりに減少した。3つの台風が上陸・接近した影響で全国百貨店の総額も3カ月ぶりに減少したが、台風の影響が相対的に少なかった東京地区では化粧品は同0.3%増と15カ月連続で増加するなど好調だった。また、総務省統計局の家計調査でも1世帯当たりの化粧品関連の収支額は13年に入り概ね増加している。

 過去の例でいえば、景況感の回復は消費者の化粧品の高額志向につながりやすい。通常時に使うスキンケア製品以外にも、メーキャップや美容液のニーズが増える傾向にある。

 各社の業績にも好影響を与えている。コーセー<4922.T>の第2四半期(4~9月)決算は、高価格帯のハイプレステージの売上高が前年同期比3%増、中価格帯のプレステージが同8%増と増加した。業界トップの資生堂<4911.T>も最大の懸念事項であった在庫問題で評価体制を刷新し、店頭売上高がプラスに転じたことで全体売上高は同8%増だった。カネボウ化粧品の白斑問題など個別に問題のある企業もあるが、事業環境の好転に注目したい。

◆主な化粧品各社の業績動向

会社名<コード>   決算期      売上高      営業利益      経常利益     純利益

花王<4452.T>   第3四半期   9,505(-)   819(-)   845(-)  396(-)
       13.12期(予) 13,000(-) 1,160(-) 1,180(-)  640(-)
資生堂<4911.T>  第2四半期   3,605(8) 204(144) 210(151)   54(7)
        14.3期(予)  7,400(9)  400(54)  410(44)  150(-)
マンダム<4917.T>  第2四半期    370(9)   54(13)   56(14)   33(8)
         14.3期(予)  665(10)   67(12)   69(10)   38(5)
コーセー<4922.T>  第2四半期    890(8)   67(99)  83(161) 44(291)
         14.3期(予) 1,800(6)  145(22)  162(13)  90(34)
ポーラHD<4927.T> 第3四半期  1,373(6)   98(22)  109(29)  49(33)
        13.12期(予) 1,885(4)  160(18)  163(12)  82(23)

※単位:億円、カッコ内は前期比・前年同期比増減率、花王は決算期変更のため比較なし

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)