FOMC量的緩和縮小の可能性とドル円の反応

大きな上昇は見込めない?
今日まで開催される米FOMCでは、現在月額850億行っている量的緩和を縮小する(テーパリング)可能性があることから、世界中から注目されています。

5月に初めて示唆されたテーパリングですが、大方の予想を裏切って9月のFOMCでは見送られました。その後米財政問題などで一旦遠のいた、という見方もありましたが、最近の急激とも言える失業率の低下を背景に再び思惑が強まって、今日のFOMCで決定されるという見方が広がりました。

しかしながら今日FOMCがテーパリングを決定するかどうかは、かなり微妙な問題です。というのも、このところの米経済指標では、確かに失業率は低下していますが、趨勢的な労働参加率の低下が続いていること、インフレ率の非常に低い状態が続いていることなどから、金融緩和が必要とされている状況に変わりがないと考えられるからです。また、年末に向けた流動性懸念もあります。そこで少なくとも来年1月までは様子を見るのでは、との予想もあります。

それではFOMCの決定によってドル円相場はどんな反応になると予想できるでしょうか。

まずテーパリング見送りの場合です。この場合は一定程度テーパリング開始が織り込まれていることから米金利の低下を招き、ドル円は一旦下落すると予想できます。しかし、その後株式市場が決定を好感して上昇すれば、米金利低下でも日経平均先物など上昇でドル円は反発する、と予想します。

次に、テーパリングが決定された場合ですが、3通り考えられます。

縮小幅が大方の予想通り月100億ドルだった場合は、一旦はドル買いになると考えられますが、ある程度織り込まれていることや、材料出尽くしとなることから、株式市場も軟調になりやすいことを考えるとドル買いは長続きしない、と予想します。

一方縮小幅が150億ドル以上などと予想より大規模になった場合ですが、米金利の上昇で一旦ドル買いになると考えられますが、同時に株式市場が大きく下落することが考えられ、ドル円は反落する、と予想します。

では縮小額が50億ドルなどと少額になった場合はどうでしょうか。その場合は、最初の反応はややドル売りと考えられますが、その後株式市場が好感して上昇すればドル円も上昇する、と予想します。

私個人は今回も見送りではないか、と考えていますが、はたしてどうなるでしょう。