懸念の“にわか上値期待”増大が緩やかなだけに…!?

大方の予想に反して“ポジティブサプライズ”!
 “想定とは少し異なる決定”でしたが、その後の流れは“概ね想定通り”でした。

 注目のFOMC(米連邦公開市場委員会)は、大方の予想に反して『100億ドルの減額』が決定しました。“現状維持”へと思惑が偏っている状況だっただけに、発表直後の動きは想定通りの「ポジティブサプライズ」となりました。

 また「失業率6.5%」とのフォワードガイダンス数値が変更されることもなく、逆に「下回っても“十分な期間”」と“時間軸が強化”されました。これは「今回のQE縮小が金融引き締め(利上げ)の前倒しにつながるものではない」ということを意味することから、これを好感したマーケットは素直に反応し、NYダウは史上最高値を更新、米10年債利回りも2.90%へと一時上昇(債券価格は下落)する中で、ドル円は年初来高値および2008年10月以来となる104円台への大幅高を演じました。
さらなる期待感台頭、上値はどこまで…
 このため今後のポイントは、「この流れがどこまで続くか?」と見られるところです。

 昨日のQE縮小は“日・米金融当局の立ち位置の違いを再確認”する格好になったのと同時に、“QE縮小時期を巡って漂っていた不透明感が払拭された”格好にもなります。このためリスク選好の“円売り・ドル買い”が入ってきやいと考えられ、「105円台が視野入り」「2007年から下落の61.8%戻し(105.65円)が上値目標」「いや、200月移動平均線(107.30円)まで上がる?」といった期待感が早速台頭しています。
懸念する“にわか上値期待”の増大は緩やか…!?
 こうなると、次に気をつけなければならないのは“にわか上値期待”の増大ということになります。しかしながら“クリスマス・年末を控えた調整が入りやすい”との思惑も並行して燻る今回は、いつも上値を押さえてきた“にわか上値期待”がそれほど増大しているようには感じません。そう考えると「レンジを一つ切り上げた」と考える方が、自然ということになります。

 一気の大幅上昇の後ですので「それ相応の利益確定売りは入る」と見ておく方が無難ですが、それでも「意外なほど下値は堅く」「もう一段の上値追い」との可能性に期待したいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:105.185(08/10/8高値)
上値4:105.000(大台)
上値3:104.899(ピボット1stレジスタンス)
上値2:104.796(12/13~12/17の161.8%戻し)
上値1:104.467(12/3~12/6の161.8%戻し)
前営業日終値:104.278
下値1:104.000(大台)
下値2:103.919(12/13高値水準)
下値3:103.644(12/17~12/18の38.2%押し)
下値4:103.425(12/17~12/18の50%押し)
下値5:103.207(12/17~12/18の61.8%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:37 ドル円 抵抗・支持ライン追加