<話題の焦点>=タマゴの価格高騰、関連企業は採算改善も

 価格が比較的安定していることから「物価の優等生」といわれる鶏卵の卸価格が高騰している。コンビニのおでんやクリスマスケーキ向けなど例年、年末の需要期にかけて価格が上昇する傾向があるものの、季節的要因を割り引いても今年の上昇率は目を見張るものがある。

 大きな要因として、農林水産省が行っている成鶏更新・空舎延長事業が挙げられる。これは取引価格が大幅に下落するのを防ぐため、生産者が鶏を処分したあと新しい鶏を導入するまで一定の空白期間を設けた場合に奨励金を交付する供給調整の制度。鶏卵は自給率が約95%で国内生産量の変動が価格変動に直結(1%の生産量の変動が5.5%の価格変動となる)するだけに、この制度が価格高騰を招いているとの見方がある。

 家計には負担増となるが、鶏卵を生産する企業にとっては採算改善につながるだけに関連銘柄に注目してみたい。関係会社を通じて鶏卵を生産している木徳神糧<2700.T>や秋川牧園<1380.T>、日本配合飼料<2056.T>。協同飼料<2052.T>は全国の養鶏農場から卵を仕入れて販売している。また、イフジ産業<2924.T>は鶏卵を液卵や冷凍卵に加工して菓子パンやケーキなどの原料として販売しているほか、卵を使った食品を惣菜業界や弁当業界に卸している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)