2014年大胆予測(その1):EUは富裕税でソビエト型経済に回帰

EUは富裕税でソビエト型経済に回帰
 2014年の欧州連合(EU)では、デフレと成長鈍化が政策当局者の間にパニックを引き起こします。その結果、欧州委員会では10万米ドルまたは10万ユーロを超える預金保有者に対して富裕税を課す法案が、諮問グループに提出されるでしょう。富裕税導入の狙いは所得格差を是正することです。そのためには域内人口の1%と言われる富裕層に「より公平な」負担を課すことで社会全体の負担を軽減することが必要です。複数の学術論文や銀行の調査レポートは5~10%の富裕税の導入を提唱しています。彼らは、金融・債務危機で生じた金融機関、政府、その他の負債の処理には「クライシス・バッファー」と呼ばれる危機緩和策が不可欠だと主張しています。

 富裕税構想が浮上してきたことは、EUが全体主義国家への移行の最終段階に近づいたことを意味します。それは、個人の権利や財産権の抑制につながります。結局私たちは回り回ってソビエト型経済に回帰しているのです。この予測に基づいて投資を行う場合は、有形資産を購入し、割高な無形資産を売却することが定石です。具体的には、SPDRゴールド・シェアETF(GLD:arcx)を購入して180ドルの高値がつくまで待ちます。その一方で、エルメス・インターナショナル(HRMS:xpar)、ルイ・ヴィトン(MX:xpar)、サザビーズ(BID:xnys)を均等に組み入れた売りポジションのバスケットを組成し、そのバスケットの価値が半額になるまで保有するとよいでしょう。

ーーーーーーーーーー
■同コンテンツについて■
サクソバンクの「大胆予測」は今年で10周年目を迎えました。
この予測はサクソバンクの公式な市場予測ではありません。しかし、今回あげた十個の予測のうち一つでも現実すれば、2014年の経済・市場に多大な影響を与えます。私たちが提起するのは「最悪のシナリオ」ですが、それを心に留めておくことも必要かと考えます。
ぜひご一読いただき2014年の資産運用にお役立ていただければ幸いです。
サクソバンクFX証券株式会社