2014年大胆予測(その2):反EU勢力に牛耳られる欧州議会

反EU勢力に牛耳られる欧州議会
 2014年は5月22日から25日にかけて欧州議会選挙が行われます。リスボン条約が採択された2009年以降、欧州議会はEUの政策決定機関である閣僚理事会と対等な「共同立法者」となりました。そればかりか、EUの政策執行機関である欧州委員会の委員長指名にも影響を及ぼす存在となっています。欧州議会選挙では、加盟各国の政党同士がそれぞれの地元で議席を獲得するため選挙戦を繰り広げますが、議員に選ばれた候補者たちは国家の枠を超えた政治会派に所属します。5月の総選挙では、反EU連立会派が275席以上を確保して最大勢力となることが予想されています。

 この反EU連立会派を構成しているのは、イギリス独立党、AfD(ユーロ離脱を掲げるドイツの政党)、フランス国民戦線、オランダ自由党などです。これまで議会で主導権を握ってきた政治勢力を凌ぐ存在となった反EU派は、当然に反EU政策を掲げる議長を選出するでしょう。その結果、加盟国の国家元首や政府は欧州委員会の首班指名ができなくなり、欧州の政治と経済は混乱状態に陥ります。そうした事態に備えるための投資としては、ドイツ国債はロング(買い持ち)に、スペイン国債はショート(売り持ち)にすることが賢明でしょう。両国債のスプレッドが再び300ベーシスポイントへ拡大することは必至です。

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■同コンテンツについて■
サクソバンクの「大胆予測」は今年で10周年目を迎えました。
この予測はサクソバンクの公式な市場予測ではありません。しかし、今回あげた十個の予測のうち一つでも現実すれば、2014年の経済・市場に多大な影響を与えます。私たちが提起するのは「最悪のシナリオ」ですが、それを心に留めておくことも必要かと考えます。
ぜひご一読いただき2014年の資産運用にお役立ていただければ幸いです。
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