【英ポンド】 英失業率低下で、日英金利差に拡大圧力

ドル/円の年初来高値更新に続く
英ポンド/円相場は、1ポンド=170~171円水準をコアに底固い展開に。12月18日の取引で170円の節目をブレイクした後は明確な方向性を打ち出せなかったが、ドル/円相場の堅調地合につられて、じりじりと値位置を切り上げている。年末・年始休暇が近づいているが、クロス円の堅調地合が続いている。

ポンドサイドの材料は乏しい。8~10月の英失業率は7.4%となり、7~9月期の7.6%を下回った。市場予測は7.6%と横ばい予想だったため、利上げ時期に関する市場コンセンサスを前倒しする動きが見られることが、ポンドをサポートする見通し。実際に、英2年債利回りは6ヶ月ぶりの高水準を記録しており、英景気見通しの改善が金利環境からもポンド相場をサポートする構図になっている。もっとも、イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は、仮に失業率が利上げ検討の目安とされる7%に到着しても自動的に政策を引き締めることはないとしており、金利上昇ペースは緩やかなものに留まる見通し。早期の利上げはないというフォワードガイダンスを打ち崩すには、なお時間が要求されることになるだろう。

一方、ドル/円相場は再び年初来高値更新を試す展開に。ファンドは日本株買いと円売りポジションを2014年に持ち越す方針とみられ、引き続き薄商いの中で瞬間的に円安が加速するリスクに注意が必要。既にポンドサイドでは年内のイベントを消化しており、当面はドル/円相場との強い連動性が維持される見通し。ポンド/円も年初来高値更新が続く中、上値が軽くなっている。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線(166.38円)との乖離が引き続き目立つ。転換線(169.16円)水準でのサポートに失敗すると、値が飛ぶリスクがある。サイコロジカルは、前週の4勝8敗から変わらず。14日RSIは67.91。

今後1週間の予想レンジは、170.00~172.50円。

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