日経、7日続伸。NISAマネー、広く流入

相場の中身が大きく変化
これまでの相場展開と、中身ががらっと変わっています。
これまでは、指数ばかりが上がって、なかなか個別銘柄が上がらないという側面が強かったのですが、本日は、需給好転でずいぶんと買いが広範囲にわたっています。
個別を見ている限りでは、大型も動いていることから、本来であれば日経平均が300-400円高しているような強さすら感じます。

ただ、前半はトヨタ自動車などの先導が目立っていたものの、後場にはファーストリテイリングが失速する一方で、ソフトバンクがにわかに高値更新となって、これが後場を主導する格好となったようです。
年初来高値更新銘柄が100をついに超えました。ブル相場の要件がこれでほぼそろってきたといえそうです。
物色では、かたまりとして証券株が一斉高となっており、業種の選択に困難をきたす向きとしては、一番てがけやすいセクターということでしょう。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(12月25日⇒12月26日)は上昇銘柄群が、59.4⇒63.8%。下落銘柄群が40.6⇒36.2%。
6色帯は、けっきょく「緑(上昇)」が5日連続となりました。
日経平均現物・先物・ドル円の「先読み」は、まったく問題ないブルトレンド想定。
新興市場も先読み以降が25日足をクリアする想定で終わりました。
過熱感に関する考察
昨日NT倍率は、12.73倍にまで上昇しました。
本日は寄り付き直後に12.74まで上昇。
その後は、12.62まで低下しています。
バブル時代にNT倍率13.50がとりあえず最高でした。
ただ、過去、最高、最低という記録が出た場合は、たいてい構造変換や特殊な事情が背景にあります。

たとえば、最高記録の一つは、1992年4月の14.07倍ですが、このときは、バブル崩壊の二番底をつけたときです。
日経平均も暴落していたのですが、それ以上に時価総額の大きい銘柄が多いTOPIXの下落が激しく、けっきょくNT倍率はこうした極端に高いNT倍率を形成しました。
一方、2005年11月の9.34倍という最低記録の一つがあります。このときも、けっきょくはTOPIXが浮動株比率式の計算方法に移行したときで、これも逆の意味でNT倍率を極端な縮小へと導く構造的な変化がありました。

しかし、今回先物主導で仕掛けているという相場つきというものは、ただの思惑に過ぎませんから、実態の相場がついてきていない以上、あまり強い強いと手放しでいることは大変危険だということが言えるでしょう。
とくに来年の相場では、このNT倍率の修正が多少とも行われるとすれば、日経平均のガス抜きが起こるか、あるいはTOPIXが買い上げられるかということになります。
ブルサイクルが続いている間は、後者の確率が高いわけで、とくに今回、証券優遇税制で処分売りとなった銘柄などが中心となって買い戻しが本格的に出てくることが想像されます。

実際、本日はようやくトヨタ自動車が買われる展開となりましたから、この傾向が出てきているわけで、その意味では日経平均のガス抜きによるNT倍率修正はしばらく免れそうです。
ということは、なかなか日経がガス抜き調整をしない限りは、TOPIXが追い上げる格好で、かなり相場が過熱化していったん調整期間を迎えるということになりますから、タイミングとしては、1月中旬のガス抜きが限定的で、基本的には2月頭まで走った後、「節分天井、彼岸底」の調整パターンになる可能性が出てきたということでしょう。