<マーケットアイ> 14年相場は鉄鋼株に好機、“リーマンの呪縛”から解き放たれる時(1)

 株価指数先物に追随する裁定買いの影響が大きいとはいえ、日経平均株価は師走相場の最終コーナーで約6年ぶりとなる1万6000円台を突破し、なお上値を指向する強調ぶりをみせている。25日、年内の実質最終商い日に胸突き八丁の1万5000円台と決別したことは、2014年相場の先高期待を暗示しているともいえるが、一段の上値を追うには、出遅れセクターの水準訂正が必要不可欠となってくる。ずばり、その有力候補として注目されるのが鉄鋼株である。

 全般相場底上げに伴い、海外の中長期資金をはじめリターンリバーサルを意識した資金が東京市場を巡っている。その資金が流れ着く先に有力視されるのが、業績面の変化から見直し余地が大きいにもかかわらず、出遅れ感を漂わせている鉄鋼株だ。

 脱デフレに主眼を置くアベノミクスだが、その政策効果は即効性のあるところでは公共投資拡大に向けられている。また、民間ではマンション建築が引き続き旺盛だが、当然ながら国内の建設需要が増勢にあることは建設資材として鉄の需要を喚起することにもなる。一方、為替市場で円高修正が進んでいることを追い風に、鉄鋼輸出も好調に推移している。円安に伴う輸出採算の改善が、鉄鋼各社の競争力を高め、景況感改善を背景とした海外の自動車生産やインフラ需要を取り込むことを容易にしている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)