<マーケットアイ> 14年相場は鉄鋼株に好機、“リーマンの呪縛”から解き放たれる時(2)

 今中間期(4~9月期)決算時点で主要鉄鋼各社の経常利益合計額は3200億円を上回っており、前年同期比で7.5倍弱という変化率は特筆に値するといってよい。個別各社ベースでみてもその収益変化のインパクトは絶大だ。

 この業績を裏付けるのが粗鋼生産の現状である。13年の粗鋼生産量は1億1000万トンを超える見通しにある。この水準は、リーマン・ショックで経済が急激に冷え込む前の07年に記録した過去最高水準と同じ。鉄鋼セクターもいよいよ“リーマンの呪縛”から解き放たれる時が近づいているといえる。

 世界ベースでみた足もとの動きも好調を極めている。世界鉄鋼協会(ワールドスチール)が発表した11月の粗鋼生産量(65カ国ベース)は、前年同月比3.6%増の1億2736万トンと15カ月連続で前年実績を上回っただけでなく、11月としては過去ピークを更新した。中国が高水準の生産を続けているが、日本の高炉メーカーも前述したように円安を味方につけて、がぜん意気の上がるところである。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)