<マーケットアイ> 14年相場は鉄鋼株に好機、“リーマンの呪縛”から解き放たれる時(3)

 こうした状況を把握したうえで鉄鋼セクターの株価を検証すると、また驚くべきことに気付く。リーマン・ショック前の新日鉄住金<5401.T>の07年当時はどうだったかといえば、高値964円まで上昇し、89年の上場来高値を払拭するか否かというところまで買われていた。対して時価は300円台にあり、これだけでも強烈な水準訂正余地を示唆するに十分な説得力がある。

 同様にジェイ エフ イー ホールディングス<5411.T>も07年相場では8790円まで買われた実績がある。また、昨今は低位株のイメージが定着している神戸製鋼所<5406.T>も07年には500円台に歩を進める局面があり、今なお200円以下を彷徨(ほうこう)する時価とのギャップは衝撃的だ。

 このほか、高炉メーカー以外に業績回復顕著な特殊鋼メーカー各社にも活躍素地が膨らんでいる。北米や中国での自動車需要の回復や、国内の景況感回復を底流とした企業の設備投資マインドの改善が製品需要を押し上げているためだ。

 低位でPBRがわずか0.7倍前後に放置される三菱製鋼<5632.T>や同0.8倍前後の山陽特殊製鋼<5481.T>。また、特殊鋼専業で世界屈指の大同特殊鋼<5471.T>や、日立電線との合併効果で収益が急増している日立金属<5486.T>などいずれも上値余地が大きく、投資対象として要注目となる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)