【米ドル】 国内CPIは5年ぶりの1%超えに

年初は、ドル高・円安に修整圧力
米ドル/円相場は、1ドル=104~105円水準での取引になっている。年末に向けて日本株買い・円売りの動きが一段と強まり、1月4日には一時105.44円までドル高・円安が進行した。ただ、その後は世界的に株高是正の動きが強くなったことで円安圧力も一服し、足元では104円台中盤から後半での取引になっている。

日本銀行の黒田総裁は、「異次元緩和」の期限を当初示していた2年にこだわらず、状況に応じて継続する方針を示した。2%のインフレ目標達成のための金融緩和に関しては、2年程度を念頭においているとしていたことで、海外投資家からは緩和規模縮小に対する懸念が広がりつつあった。しかし、黒田総裁はインフレ目標達成までは「異次元緩和」を継続する方針を改めて示すことで、緩和策へのコミットメントを一段と強化した形になっている。総務省が発表した11月の消費者物価指数が前年同月比+1.2%と5年ぶりに1%台を回復したことも、円相場にとってはネガティブ。ディスインフレ圧力に晒された米国のインフレ環境との違いが一段と顕著になっており、円が売られ易い地合に変化はない。足元では薄商いの中でやや円売りポジション解消の動きが優勢になっているが、ドル買い・円売りスタンスを継続すべきだろう。

一方、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、米国経済を抑制していた向かい風が弱まりつつあるとの認識を示した。同議長は今月末で退任となり、「極めて緩和的な金融政策を続けることのコミットメントの弱まりを示唆していない」とのけん制も行っている。ただ、米経済に対する信認回復の流れが続く中、ドル高・円安トレンドを修整するのは一段と困難に。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線線(103.54円)とのかい離が拡大し、やや過熱感がある。転換線(104.76円)のサポートが完全に崩れると、下値不安が拡大する。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から変わらず。14日RSIは58.45。

今後1週間の予想レンジは、103.50~105.75円。

注目イベント。
【 米国 】
01/06(月)12月ISM非製造業指数
01/07(火)11月貿易収支
01/08(水)12月ADP雇用統計
01/08(水)FOMC議事録
01/09(木)新規失業保険申請件数
01/10(金)12月雇用統計
01/10(金)卸売在庫

【 日本 】
01/07(火)12月マネタリーベース
01/10(金)11月景気動向指数