2014年相場は波乱含み。まずは前半で勝負する心構えで

大きく下げれば、出遅れ株の買いチャンス
<想定通り12月26日(木)以降は個人投資家の買いが復活し、トピックス優位の展開でNT倍率縮小>
 連休明けの12月24日(火)の時点では、先物主導で約6年ぶりに16000円台を回復するものの終値は△18の15889円で引け、16000円台の上値の重たさを感じさせました。但し、25日(水)までは証券優遇税制の廃止に伴う「節税対策」の売りが終了し、26日(木)からはNISAに絡んだ買いも入ってくるため個人投資家の買い需要も高まり、又外国人投資家も12月第2週まで7週連続の買い越しですので、クリスマス休暇を終えた外国人の買いも継続し、年末株高で終える可能性があるとしました。

 結局、24日(火)、25日(水)まではNYダウの史上最高値更新や104円台の円安を背景に薄商いの中を先物主導で裁定買いを誘って上昇し、16000円台を回復しました。さらに26日(木)になると、想定したようにNISAを通じた株式の買い付けが始まり、前日まで証券優遇税制の廃止前の利益確定売りが終わり(結果的に多くの銘柄売られて騰落レシオが80%台までの割安ゾーンに入っていた)、個人投資家の幅広い買いでトピックスが全面高となり△164の16174円となりました。週末27日(金)は、日経平均の指数は△4の16178円と伸びないものの、トピックス主導の動きとなって全面高の△10の1290Pとなり、年末の30日(月)は年始高を狙った買いで日経平均、トピックス共に利益確定売りをこなし、日経平均は△112の16291円と棹尾の一振を飾り、2年連続大納会で年初来高値となりました。昨年の大発会(1月4日)の終値が10688円で大納会が16291円で引けましたので、△5603円(△52.4%)の大陽線となります。

<26日(木)より、中小型株の水準訂正が始まる>
 25日までは、薄商いの中を日経平均に大きく影響を与える限られた銘柄(ソフトバンク、ファーストリテイリング、KDDI、ファナックなど)が買われる先物主導で裁定買いを巻き込んだ上昇となっていたことでNT倍率が拡大し、トピックスが出遅れていました。前のレポートで、いずれトピックスが買われてNT倍率が縮小する動きになってくるとしていましたが、26日に、前日に証券優遇税制廃止に伴う利益確定売りが終わり、NISAがこの日より買い付け可能となったことをきっかけに、日経平均よりもトピックスが買われる動きとなりました。例えば、27日(金)は、日経平均は△4の16178円でしたが、トピックスは△10の1290Pと買われ、値上がり銘柄数は1515銘柄(値下がり201)の全面高となりました。25日には、日経平均が16000円台を回復して年初来高値となっているにもかかわらず、騰落レシオは80%台とふつうの状態であれば日経平均は14000円水準での指標となってもおかしくないところです。これは、証券優遇税制の廃止を前に個人投資家が保有している中小型株を売り続けた結果だといえます。この重石がとれたために26日以降中小型株中心に全面高となりました。

<大発会は大幅な利益確定売りスタート>
 12月の最初のメッセージでは、12月末に向けて高くなればいったん手仕舞いをアドバイスしました。4月末のゴールデンウィーク前や年末年始の連休前は株が高くなればいったん手仕舞うのが基本としています。昨年末は、アメリカ株式が連日の史上最高値となっていることで12月30日(月)の日経平均は年始高を期待して買いが入り△112の16291円で引けました。総強気の時こそが一番リスクがあるということを今回も示すことになりました。

 本日は、アメリカ株式が年初大幅安でスタートし、為替も105円台から104円台半ばまでの円安一服となったこと、さらに日経平均の年末相場の反動から▼143の16147円で寄り付き、一時15864円と400円を超える下げとなり、大引けは▼382の15908円となりました。特別悪材料が出たわけではありませんが、目先買われ過ぎたものは当然の下落となります。これまで先物主導によるソフトバンク、ファーストリテイリング、ファナック、KDDIなど一部の銘柄によって日経平均が上昇してきましたが、本日はこれらの銘柄が下落寄与度のランキング上位となっています。つまり、先物による下落であり、これが落ち着けば再び上昇することになりますが、これまでと違って当面上値が重くなり、中小型株の出遅れや水準訂正が続くことになるかもしれません。今週は、週末に12月雇用統計を控えており、様子見が続くことになりそうです。

 連休明け12月24日(火)は、NYダウの連日の史上最高値更新と104円台の円安を受けて一時2007年12月11日以来の16000円の大台のせとなり△18の15889円で引けました。この時点では、上値は重いものの26日以降は実質新年度入りとなり、証券優遇税制廃止に伴う換金売りも終わり、NISAの買いも入ってくることで年末を16000円のせで終わるかどうかに注目としました。
 結果的に、アメリカ株式の上昇が続き、為替も円安基調が続いたことで25日(水)に終値ベースで16000円を回復すると連日の高値更新となり、30日(月)は2009年7月以来の9連騰となって△112の16291円で引け、為替も5年2ヶ月ぶりの105円台の円安となりました。
 今週は、アメリカではFOMC議事録の公開や12月雇用統計の発表を控えて円安・ドル高の流れも一服し、日経平均も12月30日まで9連騰となっていることからいったん利益確定売りが出る公算が高いといえます。ただし、出遅れ銘柄の水準訂正が続くことになります。
 大発会の6日(月)は▼382の15908円と大幅安のスタートとなりました。年初めのアメリカ株式が下落スタートとなり、為替も円安一服となったことで先物主導で利益確定売り先行となり、売り仕掛けも入って一時15864円まで下げました。ただし、トピックスは▼10の1292Pと下げ幅小さく、NT倍率の縮小方向に動いています。大型株が大きく売られ、小型株はそれほど売られていませんので、中小型株の出遅れの水準訂正が続きそうです。