【ユーロ】 インフレ指標を手掛かりに、追加緩和の思惑が広がるか

年初からは、株価次第の地合に
ユーロ/円相場は、昨年12月27日の1ユーロ=145.69円をピークに、足元では142円水準まで軟化している。昨年末は急激な日本株買いと連動した円売りが観測されたが、年初からは世界的に株式市場の地合が不安定化していることで、円安圧力も一服している。

特に景気・金融政策見通しに大きな修整を迫るような動きは見られないが、リスクマーケット全体で資金引き揚げ傾向が観測されている。これまでは短期的な過熱感が指摘されながらも日本株買い・円売りのフローが維持されてきたが、年初の薄商いの中でクリスマス、年末とポジションを維持してきたファンドが利益確定の動きを強めていることが、株高・円安の流れにブレーキを掛けた模様だ。ここにきて中国経済の減速懸念を蒸し返す動きなどもみられ、まずは短期的な過熱感解消の動きが優先されることになる。10日には12月米雇用統計の発表を控える中、ここでリスク投資全体の地合改善につなげることができるかに注目したい。株式市場の調整地合さえ一服すれば、円が売られ易い地合には変化が無いとみている。あくまでも、ユーロ高・円安トレンドにおける調整局面との理解である。

一方、1月9日には欧州中央銀行(ECB)理事会が予定されているが、今会合では政策金利は0.25%で据え置きが予測されている。ユーロ圏の指標は総じて安定していることで、特に追加の緩和策が急がれる状況にはない。ただ、1月7日発表のインフレ指標でデフレ圧力が再確認される可能性が高く、追加緩和の思惑を背景に一時的にユーロ売りが膨らむリスクが存在することには注意が必要である。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線(142.06円)まで調整が進み、過熱感は解消されている。この下の支持線は雲上限の136.42円となる。基準線でのサポートが確認できれば、改めて転換線(143.60円)を試す展開になるだろう。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から変わらず。14日RSIは52.90。

今後1週間の予想レンジは、140.00~143.60円。

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【 ユーロ圏 】
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