様子見、続落

一時、前場の安値を割り込む
前場のポイントは、とにもかくにも、前場の安値15789円を割らないということが重要な課題でした。これを割ったまま終わるのは、テクニカルには非常に悪い形になるからです。
後場寄付きは、買い気から始まりました。中盤以降再び失速。
13時45分には、前場の安値15789円を5円割り込んで、15784円まで下落しています。これが本日一日の安値になっています。
そこからは若干持ち直しているものの、前場のこの安値を割ったという事実は、明日以降もまだ予断を許さないという状況でしょう。
全体的に、指数の下落に伴って、値下がり銘柄数も多いので、昨日とは風景が異なります。
ただ、一つ良いことは、ドル円が日経平均の後場の弱さに比べて堅調であり、現物大引け段階で104.50円台を回復していることでしょう。
これは、前場の高値104.61円に迫る104.59円高値ですから、ドル円がしっかりしていれば、そうそう株式相場が値崩れすることも避けられるかもしれません。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(1月6日⇒1月7日)は上昇銘柄群が、84.4⇒79.0%。下落銘柄群が15.6⇒21.0%。
6色帯は、けっきょく「緑(上昇)」9日連続となりました。
日経平均現物・先物・ドル円いずれも、「先読み」以降、徐々に25日足を割り込んでいくトレンドが定着していく想定です。
連続ブルーできわめて形成不利。
ロウソク足では、25日移動平均線すれすれで現物指数は終わっており、MACDはデッドクロス寸前です。
よほどの大陽線を立てなければ、この趨勢は覆しにくくなってきました。

<5日移動平均線の呪い>
昨年の相場を振り返ったとき、最も短期的な移動平均線である5日線を、日経平均が割り込んだ場合、一日二日という、短期のうちに奪回しないと、ずるずる25日線を割り込んでいくパターンが多いことに気づきます。
昨日一気に5日線を割った日経平均ですが、いまのところは25日線まで落下することはなんとか踏みとどまっています。
この点も注意していたほうがよいでしょう。
けっきょく指数は、業績次第
<期待がほとんど織り込まれている状況>
おそらく、今の良好なセンチメントというのは、4月の消費増税に際して、日銀が対策を打つ、というコンセンサスができあがってしまっています。
正直、わたしはこれは無いと思っていますが、あったとしても、これは織り込み済みの状態になっているのではないでしょうか。
なにより、年央から年後半には、米国長期金利の上昇が鮮明になっていく可能性があるわけで、ロングでは良いことなのですが、金利上昇の序盤ではかなり株式相場は調整や足踏みをしてもおかしくありません。
このへんのところも、あまり市場はまじめに認識していないようです。
中国をはじめとして、新興国経済も今年はまだテイクオフできないかもしれません。
肝心の中国は、きわめて政治的な流動性が高く(目下、権力闘争の真っ最中)、北朝鮮問題というノイズもからんで、今世界で一番地政学リスクの高い地域が極東です。
こうしたことを考えると、中国でなにが起こるか、実はきわめて不穏であるということです。
(イスラム系の単発的なテロや暴動が引きも切りません)

<指数は業績に伴って動く>
そもそも、指数というものは、業績に沿って動きます。日経平均の昨年末段階でのEPS平均は634円ですから、1年で業績は56%ほど増加したことになります。
日経平均が1年で55%上昇したというのは、これと完全に一致するわけです。
来年の日経平均を考えれば、少なくとも今、想定できる一番堅いシナリオでも、せいぜい10%の伸びでしょうから(なにしろ、昨年と言う分母が大きいので、今年の伸び率は相対的に落ちてあたりまえ)、日経平均EPS1100円として、105円くらいまでの為替想定(現状とあまり変わらずとして)、PER16倍という水準として、19254円。
2万円には届かない、ということにになります。
途中、為替が100円くらいまで下ブレするような局面では、18480円という想定になります。

<2014年3月期の業績予想が一桁台%だったとしたら・・・>
もちろんこれは、日経平均EPSが1100円とした場合であって、仮にも、それが10%増益ではなく、それどころか一桁台の%であるといった悲観論になってくる場合(4月の消費税後にはありうる話です。
企業の中間・通期見通しも、今年以上に慎重かもしれません)、16800円という想定になるわけです。為替が100円に下ブレする局面では、15960円くらいでしょう。

<想定・見積りは、堅くしよう>
となりますと、現在の株価水準というものは、けっこういいところまで来ているということになります。
もちろん、ロングではいくらでも良いシナリオを描けるのですが、少なくとも今、はっきりわかっているデータだけで堅く見積もっていくと、この程度でしかない、ということです。
従い、年末に2万円といったような想定はそれで良いのですが、すべてその期待に依存していると、足元の相場で、都度思わぬ火傷をしかねません。
アノマリーとして、前半高いか、後半高いか、という点についても、昨年は年末高に幸いなってくれましたが、基本は前半高です。5月までに、あるていど相場が走れるとすれば、ここで着実に利益を取っておくというつもりでいたほうが良いでしょう。