<話題の焦点>=国際線発着枠が拡大、羽田空港関連に注目

 3月30日から羽田空港の国際線発着枠が拡大する。1日当たり40便が増加し、国際線の発着回数は年6万回から9万回に一気に増加する見通しだ。増便の割り当てについては、13年12月末時点で日本側の発着枠が16、相手国が15で、残りはまだ合意していない。高単価のビジネス需要が見込める路線だけに航空会社の業績へのインパクトは大きく、また周辺ビジネスへの恩恵も多いとみられる。

 増便された日本発着枠のうち、会社別ではANAホールディングス<9202.T>が11枠に対してJAL<9201.T>は5枠割り当てられている。就航地により異なるものの、1便増えることで売上高で年間50~100億円、営業利益で同5~10億円のインパクトがあると試算されている。今回は傾斜配分となったことから、ANAによりインパクトが大きそうだ。

 発着枠の拡大の恩恵は、航空会社だけではない。ターミナルビルの工事も進んでおり、本館が増設されるほか、サテライトもオープンする。また、三菱地所<8802.T>と日本空港ビルデング<9706.T>は9月に「ロイヤルパークホテルザ羽田」を開業する。国際線ターミナルビルの出発ロビーに直結しているなど利便性に優れているほか、17室が入国手続きを取る必要がない保安エリア内に配置されている日本初のトランジットホテルであり、注目を集めそうだ。

◆主な羽田国際線発着枠拡大関連銘柄

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三菱地所<8802.T> 日空ビルと組んで9月に日本初のトランジットホテルを開業
空港施設<8864.T> 羽田空港で施設運営・賃貸を展開。熱や給排水設備も提供
京急<9006.T>   羽田空港直通線が成長の核。沿線で不動産、ホテル・スーパーなども展開
JAL<9201.T>  国際線発着枠拡大では5枠を割り当て
ANA<9202.T>  国際線発着枠拡大では11枠を割り当て
日空ビル<9706.T> 羽田空港ビルの家主。直営店も運営。三菱地所と組んでホテル運営も開始へ

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)