【英ポンド】 日本株買い再開の有無が鍵を握るポンド/円相場

MPCはノーサプライズか
英ポンド/円相場は、1月2日の1ポンド=174.85円をピークに、足元では172円台中盤まで調整が進んでいる。昨年11月は9.92円のポンド高・円安となったが、12月も6.69円のポンド高・円安となり、ポンド/円の上値切り上げ傾向は維持されている。ただ、14年は年初から株式相場の地合が不安定化するなどリスク投資環境が悪化していることで、やや調整売りが上値を抑える展開になっている。

本日はイングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)が予定されているが、特に新たな政策対応は想定されていない。前月のMPC議事録ではポンド相場が一段と「大幅に」上昇すれば英国の景気回復は鈍化される恐れがあるとの強い警戒感が示されていたが、現在の値位置は前月のMPC開催時と大きく異ならないことに加えて、英実体経済環境にも特に大きな懸念は浮上していないため、政策対応が急がれるような環境にはない。英金利の低下もあってポンド高・円安傾向は緩んでいるが、10日に発表される11月鉱工業生産などを手掛かりに、再びポンド買いを勢い付けることが出来るのかが注目される。

一方、中国を中心に株式市場は不安定な値動きが続いており、リスク投資に対する慎重姿勢もポンド/円の上値圧迫要因になっている。ただ、先進国の株式相場が下げ渋る中、円売りポジションを本格的に解消させるような動きまでは見られない。10日の米雇用統計などを手掛かりに日本株に対する買い圧力が再び強まれば、クロス円も全体に強含む可能性が高いと考えている。中国発のリスクオフの動きに注意が必要だが、ポンド/円は押し目買いスタンスを継続すべきだろう。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線(170.36円)まで調整が進み、短期的な過熱感は緩和している。雲上限(164.65円)との乖離が大きいが、現行価格からの下落余地は限定されよう。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から変わらず。14日RSIは57.19。

今後1週間の予想レンジは、170.00~174.85円。

注目イベント
【 英国 】
01/09(木)11月貿易収支
01/09(木)イングランド銀行金融政策会合
01/10(金)11月鉱工業生産
01/10(金)11月建設支出
01/14(火)12月生産者物価指数

【 日本 】
01/10(金)11月景気動向指数
01/14(火)11月国際収支
01/15(水)12月工作機械受注
01/16(木)11月機械受注
01/16(木)12月国内企業物価指数