“揉み合い”想定も、“ただの小休止”…!?

米国発の追い風で上昇…
※ご注意:予想期間は1月10日と表示されていますが、本日(9日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

 想定したとおり、欧州タイム入りとほぼ同時に105円を上回ったドル円は、その後も予想を上回るADP雇用統計(民間)や“継続的な”QE(米量的緩和)縮小を指し示したFOMC議事録を追い風に概ね堅調推移を続けました。ただし105円台におけるドル売り圧力も強く、105円台に定着することは出来ませんでした。
いきなりの105円定着は成し得ず
 前者(ADP雇用統計)は2ヶ月連続の20万人超(+23.8万人)を見せ、米雇用への楽観論台頭と共に、米長期金利を押し上げました。一方で後者(FOMC議事録)は「14年後半にも買い入れを終了するのが適切」との意見が多かったものの、「QE縮小は用心深く進める」と慎重な意見も多く、マーケットの反応はいまいちでした。しかし「決定された100億ドルを超えるQE縮小を一部メンバーは望んだ」と伝わると、米長期金利は3%台へと到達し、さらにドル買いは強まる場面も見られました。しかし米金利先高感を受けてNYダウが軟調推移となったことをキッカケに、その後は伸び悩んで昨日の取引を終えています。
本日は“揉み合い”想定も、下値は堅い…
 こうしてドル買い圧力は健在なものの、105円台では上値の重さも露呈しており、本日に関しては104円半ば~105円前半で揉み合う可能性が高まっています。

 東京タイムの先導役は本日も日経平均と見られ、昨日のNYダウ下落を背景に売り圧力が先行すると見られます。当然、ドル円には売り圧力がかかる格好ですが、一方で昨日のFOMC議事録を受けて米長期金利は高止まりする可能性が高まっています。直結するとは限りませんが、好内容となったADP雇用統計も週末の米雇用統計への期待を高めており、米景況への楽観論へとつながる可能性も指摘されています。つまりはNYダウの下値を支えるケースも十分に想定されるところであり、特に欧米タイムにはドル売り・円買い圧力が緩む可能性が想定されるところでもあります。
それは“ただの小休止”…?
 もっとも「105円超を試すのは米雇用統計の結果を見てから…」との声も聞こえてきていますので、本日に関しては「イベント前の小休止、一旦膠着」と考えるのが自然といえるかもしれません。波乱があるとすれば、ECB(欧州中央銀行)理事会ならびにその後に行われるドラギ総裁の記者会見をキッカケにした“ユーロドルが急変動”でしょうが、米雇用統計を翌日に控えるスケジュール感では…?
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:105.575(07/6/22~11/10/31の61.8%戻し、ピボットハイブレイクアウト)
上値4:105.441(1/3高値)
上値3:105.365(ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値2:105.119(1/8高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:105.000(大台)
前営業日終値:104.931
下値1:104.673(日足・一目均衡表転換線、1/8安値、1/6~1/8の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値2:104.512(1/6~1/8の50%押し)
下値3:104.368(1/6~1/8の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:104.299(20日移動平均線)
下値5:104.160(1/7安値、ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:59 ドル円 抵抗・支持ライン追加