渋谷工の上昇加速、バイオ3Dプリンター技術で脚光

 渋谷工業<6340.T>が急騰、一時ストップ高目前の2780円まで買われる展開。株価はきょうで5連騰と人気が加速してきた。昨年8月に特定資金介入思惑のなか2980円まで駆け上ったが、その時を彷彿とさせる上げ足で水準的にも新高値を視界にとらえている。同社は本拠地の金沢で製造ラインを新設して細胞培養機器の量産を図るなど、再生医療関連の有力株としての位置付けで投機資金が集中したが、一方で、製造業の新たな可能性を広げる技術として脚光を浴びた3Dプリンターが、バイオ3Dプリンターとして再生医療分野に派生していることも思惑を増幅させる背景にある。「渋谷工が、九州大発のバイオベンチャーが発売した世界初の3Dプリンターの製造元であることから、その技術に注目が集まっている」(市場関係者)という。バイオ3Dプリンターはパソコンで設計した立体構造に準じてマシーンが細胞を配置、そこから細胞が接着する段階で立体的な組織構成に持っていくというもの。政府は14年度から5年間にわたり、医療や素材など最先端の研究を支援する基金創設する方向にあるが、そのなかで「同社のビジネスチャンス拡大が想定以上のものとなる可能性」(同)が意識されているようだ。

渋谷工の株価は12時48分現在2694円(△395円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)