<株式トピックス>=インフルエンザ対策関連に関心

 10日の東京株式市場は、前日の欧米株安を受けて売り優勢で始まり、一時下げ幅を120円強に広げる場面もあったが、その後切り返し日経平均株価終値は、前日比31円高の1万5912円と反発した。東証1部の売買代金は、オプションSQ算出日だったこともあり、2兆9337億円と膨らんだ。
 そのなかで、一部市場関係者からの関心を集めたのが二酸化塩素を主成分とする衛生管理商品「クレベリン」を製造・販売している大幸薬品<4574.T>などインフルエンザ対策関連の銘柄だ。これは、カナダのアンブローズ保健相が8日、中国(北京)から最近帰国した西部のアルバータ州在住者が、致死率の高い「H5N1型」の鳥インフルエンザに感染し、3日に死亡したと発表したことがきっかけ。北米で人に「H5N1型」の感染が確認されたのは初めてで懸念が広がった。WHO(世界保健機関)の発表では、これまでに「H5N1型」の鳥インフルエンザウイルスによる死者が確認されたのは、アジアや中東、アフリカが中心だったという。
 厚生労働省の試算では、もしパンデミック(爆発的感染)が起きた場合、日本では国民の約25%が罹患し、医療機関を受診する患者数は最大で2500万人。入院患者は最大200万人、死亡者数は最大64万人になると想定しているという。
 ところで、9日付けの読売新聞は、政府がインフルエンザの治療薬が効きにくい耐性ウイルスが各国で相次いで確認されていることを受けて、耐性ウイルスに効果があるとされる新薬「T―705」を備蓄する方針を固めたと報じた。従来の治療薬が効きにくいインフルエンザに効果があるとされる新薬「T―705」は、富士フイルムホールディングス<4901.T>傘下の富山化学工業が開発したもので、11年3月に製造販売承認申請を行い、今春にも製造販売が承認される見通しにあるという。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)