日経平均、15900円台

後場再び、プラス圏に浮上
後場は、次第に切り返しを顕著にしました。
日経平均は、後場寄り後に、再びプラスに浮上。とくに、この時点では銀行セクターの切り返しが目立ったようです。
ところが、肝心のドル円が12時35分に104.95円と、105円を伺ったものの、そこまでが精一杯で打ち返されました。
これと同時に日経平均も、やはり12時35分の本日高値15922円をヒットしたところから、みるみる打ち返されてしまう結果となりました。
どうもこれには、ファーストリテイリングが大きくかかわっていたようです。
この銘柄の好決算については、ポジティブ評価がメリルリンチによって出されていますが、ターゲット株価を48000円にしています。
従来は4万4000円でした。野村も3万2000円から4万円に引き上げています。

しかし、現在同銘柄が41100円です。朝方からの同銘柄上昇(それに伴う日経平均の上昇)は、これを好感したものでしょうが、一方で、ヘッジファンドの先物の買い仕掛け、売り仕掛けをこの年末年始でやってきたクレディスイスあたりは、予想外の好決算だったが、在庫増大は不可解だ、として、従来のターゲット株価1万6000円という、異様な低水準を据え置きしています。
クレディスイスのこうした判断は、すでに割高だという認識の表れなのでしょうが、あまりにも現在株価との乖離が大きすぎ、不信感すら覚えますが、いずれにしろ、このファーストリテイリングのブレで、日経平均が振り回されている傾向はまだあるようです。
13時20分に再び売り直されて安値をつけたものの、これは、前場の安値より遥かに高い水準ですから、売り圧力も限定的だったことになります。
14時ごろから再度前日終わり値近辺に戻っています。
ドル円は、この間、104.90円台で推移していました。
増田足
増田足では、日経平均現物の6色分布(1月9日⇒1月10日)は上昇銘柄群が、69.2⇒71.4%。下落銘柄群が30.8⇒28.6%。
6色帯は、けっきょく「緑(上昇)」12日連続となりました。
日経平均現物・先物の「先読み」は、ブルーながらピンク混じりで、底がために入りそうな想定です。
ドル円は、連続ピンクですから、この限りではありません。
ちなみに、現時点(15時50分)のグローベックス先物は、NYダウは26ドル高の気配です。
節分天井か、それとも「5月に売れ」か
今年前半の相場は、米国市場でよく言われる「5月に売れ~Sell in May」になるのか、それとも、日本でよく言われる節分天井で、いったん本格調整が入り、その後5月までもう一相場になるのか、非常に不透明です。
ドル円の季節性から考えますと、2-3月は警戒したほうが良いわけですが、今のところあまりこの調整が深化する兆候は出てきていません。
危うい指標は数々ありますが、危険信号を発している状況でもありません。
市場のセンチメントは、まだ非常に強気で、あまり調整らしい調整のリスクを感じているふうには見えません。
それだけに、週末の雇用統計が思った以上に強く出てきてしまった場合(ADPが非常に強かった)の、サプライズというものには、かなり市場は無防備になっているといっても良いでしょう。
その場合ショック安的なことも考えられますが、そうなりますと、節分天井どころではなくなってきます。

やはり、年初1月第二週からの動向が、5月までの相場の「うねり」をあるていど決定してくると思われるので、ここは慎重に行きたいところです。
期待としては、もちろん雇用統計を消化、長期金利上昇があってもそれを織り込み済みとし、米国企業業績の悲観論も、出尽くしとなって上昇加速というパターンです。
この可能性は十分あるだけでなく、景気循環論的には必ずやってくるのです。

問題は、早いか遅いか、という点です。
業績相場の序盤戦が、ここで始まるのか、それともそれまでしばらく調整などをしながら準備運動してからということになるのか、この雇用統計と市場の反応は、大きな試金石になりそうです。
好悪いずれのパターンにも決め打ちせずに、イベントを迎えましょう。
テクニカルには、日経平均が25日移動平均線にほぼ接近した現在が、足元の調整のボトムとなり、再び上昇トレンドに回帰することを期待したいところです。