【ユーロ】 ECBはフォワードガイダンス強化で、金利上昇をけん制

日本株買い再開までは、調整売り優勢か
した円売り圧力が一服する中、ドル/円相場と同様にユーロ/円相場に対しても調整圧力が強くなっている。欧州中央銀行(ECB)が強力な緩和スタンスを再確認していることで、対ドルでユーロの上値が重い展開になっていることも、ユーロ/円相場に対してはネガティブ。

1月9日にECB理事会が開催されたが、政策金利は0.25%で据え置きとなった。ただドラギ総裁は、必要な限り低金利政策を維持するとのガイダンス強化を実施しており、金利上昇圧力を強くけん制している。「ユーロ圏の成長へのリスクは引き続き下向き」として、「金利は長期にわたって低水準に留まる」、「必要とあらば行動する準備がある」などと発言している。加えて、デフレについては否定し、「インフレ見通しが悪化すればECBは行動する」として、デフレリスクは阻止するスタンスを鮮明にしている。特にサプライズ感のあるような動きではないが、少なくとも対ドルではユーロの本格上昇は困難な状況が続く見通し。

もっとも、ユーロ/円に関しては、ユーロよりも円サイドの動向が鍵を握ることになるだろう。足元では新興国市場の地合悪化でリスク投資に慎重姿勢がみられ、日本株買いと連動した円売り圧力が一服している。このため、日本株の上値が圧迫される限りにおいては、円安圧力は限定されることになるだろう。ただ、現時点ではファンダメンタルズに大きな変化が生じている訳ではなく、一時的な調整局面と理解している。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線(143.10円)を下抜いたことに加えて、基準線と転換線も交差し、短期トレンドは下向きに。次の支持線は雲上限の138.47円となる。上値抵抗は直近高値の145.69円。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から5勝7敗に。14日RSIは45.40。

今後1週間の予想レンジは、139.00~142.50円。

注目イベント
【 ユーロ圏 】
01/14(火)11月鉱工業生産指数
01/15(水)11月貿易収支
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【 日本 】
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01/16(木)11月機械受注
01/16(木)12月企業物価指数
01/20(月)11月鉱工業生産