<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 日経平均株価は足もとの急落で目先的には調整局面入りが余儀なくされている。ただ、明確な売り材料が出て下げたわけではなく、現状はまだ“自律反落”の域であるとみている。

 日経平均についてはもう少し下値模索の余地がありそうだが、テクニカル的にはメドとして1万5300円どころであろう。前週末の12月の雇用統計発表を受けた米景気先行き不透明感が足を引っ張っているとみられるが、これが基調的なものか一時的なものかはまだ分からず、売り転換材料とみるのは早計だ。

 もっとも、潜在的な悪材料では、2月上旬に米債務上限引き上げ問題の期限を迎えることがひとつの懸念要因ではある。これが波乱要因として機能した場合は、1万5000円割れもあり得る。

 しかし、それでも日経平均の大勢トレンドは変わらないと思う。当面は、今週から本格化する米企業業績発表を横にらみに神経質な展開が想定されるが、基本は国内企業の業績だ。為替が目先円高含みにあるとはいえ、1ドル=102円台を割り込むような急速な円高にならない限り、企業業績改善期待は継続しよう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)