<話題の焦点>=異業種の化粧品参入、培った技術力で独自商品

 売上高2兆円という巨大市場である化粧品への異業種からの参入が加速している。医薬品メーカーはもとより、化学、食品業界などから、長年培った技術開発力を駆使して独自の特性を備えた商品を自社開発するケースが目立っている。40歳代を迎えた人口構成の多い団塊ジュニア世代のアンチエイジング意識が高まるとともに、シワ・ハリ対策や美白をコンセプトにした市場が新たな顧客を取り込んでいることも異業種メーカーにとっては追い風だ。

 富士フイルムホールディングス<4901.T>は2006年に機能性化粧品・サプリメントなどのヘルスケア分野に参入。実は写真フィルムの主原料はコラーゲンであり、写真プリントの色褪せ防止に役立つ抗酸化技術なども生かし、スキンケアを主体とした「アスタリフト」を発売した。同社では、化粧品事業の売上高を、18年度に現在の約5倍にあたる約700億円に増やす方針を発表している。

 さらに、江崎グリコ<2206.T>は、体のエネルギー源となる多糖体「グリコーゲン」を配合したスキンケア化粧品のローションとクリームを12年から販売している。マルハニチロホールディングス<1334.T>は、魚由来のコンドロイチン、コラーゲンなどの保湿成分も豊富に配合した化粧品に参入。ニチレイ<2871.T>グループのニチレイバイオサイエンスの子会社で、昭和電工<4004.T>との共同出資で設立したシルヴァンは、新スキンケアブランド「シルヴァン」を展開。ロート製薬<4527.T>では、基礎化粧品「肌研(ハダラボ)」が売上高100億円商品に急成長している。

◆異業種から化粧品に参入した主な企業

 銘柄<コード>      今期増益率   株価    PER

マルハニチロHD<1334.T>    25   178  12.8
グリコ<2206.T>       2.3倍  1245  18.8
ニチレイ<2871.T>     ▼10.8   508  16.6
ロート薬<4527.T>      20.3  1650  18.3
富士フイルム<4901.T>    22.7  3085  21.2

※株価は9日終値(単位:%、円、倍)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)