理解されない金融相場

理解されない金融相場
金融相場は興味深い。普通に考えれば悪材料となるものが、株価上昇のエネルギーを供給するのだ。

米12月の雇用増が事前予想をはるかに下回る7万4000人に留まったため、2013年の雇用増は220万人と、2012年と同水準に留まった。景気が拡大期入りしていると見ていた人には不安となる数値だった。寒波の影響とされるが、数値が低すぎるため、来月にも上方修正されるとするエコノミストもいる。

ここで、本当に上方修正されたなら、市場は景気拡大を確信し、業績相場に入っていくことになるかと思う。
一方で、それは早期の量的緩和終了を意味し、5年間続いてきた当局による資金供給がなくなることを意味する。株価上昇の大きなエネルギー供給が止まるのだ。もっとも、景気拡大が確信されると、債券が売られる可能性がますます高まるので、エネルギー供給源には困らない。
株価は上げ続ける可能性が高い。

一方、景気がまだもたついているとなれば、量的緩和の縮小が控えめになり、終了は先延ばしになる。当局による株価上昇のエネルギー供給が続くのだ。米株の金融相場の側面が長引くことになる。私は同じ事を5年近く言い続けている。

日本株も同様だ。
規制改革は進まず、増税による景気悪化が懸念されている。だからこその異次元緩和で、市場に資金供給というエネルギーを与え続けているのだ。2013年の個人投資家による、日本株の売越額は過去最大の8兆7508億円だった。それまでの記録の2006年の4兆3812億円から倍増した。それでも、日本株は上げた。
2014年も上げると見ているが、日本人にも買い越しに転じて欲しいものだ。