【豪ドル】 豪ドルと円の強さ比べで、豪ドル/円は方向性欠く

来週は豪雇用統計に注目
豪ドル/円相場は、1豪ドル=93~94円水準で揉み合う展開が続いている。日本株買いと連動した円売り圧力も一服する中、円サイド主導で豪ドル高・円安が進む流れは一服している。ただ、対米ドルではやや豪ドル高が優勢になっていることで、豪ドルサイド主導で豪ドル安・円高を進めるような動きは限定されており、結果的に豪ドルと円の双方が強含む中、豪ドル/円は明確な方向性を打ち出せていない。

新興国経済の先行き不透明感が蒸し返される中、資源価格に対しては調整圧力が強くなっている。CRB商品指数は昨年安値を割り込むような場面も見られ、当然に資源国通貨に対しては逆風が強くなっている。ただ、足元の豪経済指標は総じて良好な内容のものが続いているため、豪ドル相場に対する売り圧力は限定された状態が続いている。1月9日に発表された11月小売売上高は前月比+0.7%となり、市場予測+0.4%を大きく上回っている。年初からは昨年の急落に対する修整圧力も見られるなど、新興国経済の減速懸念と同時に、昨年の急落相場に対する行き過ぎ感が重視されており、豪ドルサイドから積極的に仕掛けるような動きは見られない。16日に雇用統計が発表されるが、そこでオーストラリア準備銀行(豪中央銀行)の追加緩和に対する思惑が再燃する可能性も低いだろう。

このため短期スパンでは、引き続き日豪のファンダメンタルズよりも、リスク投資全体の地合が重視される見通し。米雇用統計悪化や中国経済の先行き不透明感からリスクオフのムードが広がるも、このまま実体経済に大きな影響が発生しないのであれば、豪ドル/円は押し目形成期との評価で十分とみている。

テクニカルでは、一目均衡表の雲(93.10~93.24円)が一応の支持線として機能している。同水準を下抜くと、基準線(92.61円)が次の支持線に。一方、上値抵抗は直近高値の集中する94円水準。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から5勝7敗に。14日RSIは51.61。

今後1週間の予想レンジは、92.75~94.00円。

注目イベント
【 オーストラリア】
01/16(木)12月雇用者数
01/22(水)1月ウエストパック消費者信頼感指数
01/22(水)第4四半期消費者物価指数

【 日本 】
01/15(水)12月工作機械受注
01/16(木)11月第3次産業活動指数
01/16(木)11月機械受注
01/16(木)12月企業物価指数
01/20(月)11月鉱工業生産