<株式トピックス>=経産省は国産「3Dプリンター」開発支援を加速

 経済産業省は、製造業に革新的な進歩をもたらす「3Dプリンター」について、自動車や航空機の部品向けの高性能プリンターの開発を支援していく姿勢を改めて鮮明にしている。
 3Dプリンターは、昨年の株式市場でも折に触れて主要な物色テーマとなってきたが、印刷するような感覚で樹脂や金属などを塗り重ね、立体物を作り出すことができるため、将来的に、様々な製造業の分野で革新的な進歩が見込まれている。
 現状、3Dプリンターの開発や実用化では、米国やドイツなどの企業が先行しているが、経産省は来年度予算案に40億円の事業費を計上し、国産プリンターの開発を支援するという。
 具体的には、今年夏までに、開発に取り組む中小メーカーなどを集めた団体を作り、3Dプリンターに欠かせない高精度のレーザー照射技術や複雑な動きを制御するソフトウエアの開発などを委託するというもの。
 代表的な関連銘柄としては、九州大発のバイオベンチャーが発売した世界初のバイオ3Dプリンターの製造元である渋谷工業<6340.T>に注目。バイオ3Dプリンターは、パソコンで設計した立体構造に準じて製造機械が細胞を配置、そこから細胞が接着する段階で立体的な組織構成にもっていくというもの。
 MUTOHホールディングス<7999.T>は、従来の海外メーカー品の輸入販売に加えて、自社ブランドによる3Dプリンターの製造・販売を始めることを検討している。また、群栄化学工業<4229.T>は、産官学の連携による3Dプリンターの開発計画で、鋳型の材料開発で参加するとされており、その素材のフェノール樹脂(人工的プラスチック)の扱いで既に実績があるうえに、新たな砂やバインダーなど鋳型材料の開発でもリードしている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)